ライフスタイル

「家で一番古い服」ってなんだっけ?

〈ペンドルトン〉のジャンプスーツ、〈ビーコン〉のローブ、〈ゴッデス〉のチームジャケット……etc

2025年4月23日

これDOW!?


cover design: Ken Kagami
narrator: Tomoe Miyake
photo: Hiroshi Nakamura
edit: Yu Kokubu

 クローゼットに長年残っている洋服ってのは結構予想外で、「一生着る!」と思って当時購入した服は見事に消え、なんの気なしに買った服が10年20年経った今でも家にある、というのはよくある話。今回の『これDOW!?』では前述のような「長年家にある服」と単に「製造年が古い服」という2種類の「古い服」をテーマに持ち寄って、物持ちの良さや趣味の変遷や洋服に込められた思い出などについて雑談中! みんなも良かったら衣替えのついでに自分史上最古の洋服を捜索してみてね、意外と楽しいから。視聴は以下のリンクから!


※今回は「2種類の古い」を囲んで雑談中!
A:年代が古い
B:所有歴が古い

所有者
Yu Kokubu(POPEYE Web Creative Director)

Kokubu:A
1920〜30年代の〈ペンドルトン〉。この年代のシャツやブランケットは稀に見かけることができるがつなぎはなかなかめずらしい。生地はもちろんポケット部分の仕付け糸やボタンなど細部のディテールも◎。

Kokubu:B
〈タウンクラフト〉のアンダーウエア。当時主流だったスラックス&シャツスタイルのインナーに? もしくは就寝前のパジャマの下に? と、どう着用されていたか気になるアイテム。どなたか当時のカタログ持っていませんか?

所有者
Kosuke Ide(POPEYE Web Senior Editor)

Ide:A
〈ペンドルトン〉と並ぶアメリカの老舗ブランケットメーカー、今はなき〈ビーコン〉の1940〜50年代ごろのローブ(ガウン)。ヴィンテージの中でも腰紐が残っているものはちょっとレア。滑らかなグラデーションのオンブレパターンは同ブランドのアイコンでもあった。

Ide:A-2
ヘリンボーン生地の不均一な質感からして1950〜60年代ごろのものと思しき、ドイツのワークウェアブランドのパンツ。コットンの油が抜けきった、ざらりとドライな質感がヴィンテージならではの魅力。トップボタンが内側についているのもイイ。

Ide:B
2001年AWシーズンの〈コムデギャルソン オムプリュス〉モヘアセーター。毛玉だらけが何だか良い味。

所有者
Toromatsu(POPEYE Web Writer)

Toromatsu:A
日本が誇るサーフショップ&ブランド〈ゴッデス〉の1960年代のチームジャケット。じつは創業当時に作られたものはサーフボードなども含め、ロゴの綴りがGODDESSではなくGOD“E”ESSとなっている。

Toromatsu:B
大阪「ファースト」で購入した〈グレネスク〉のアイルランド製シャツ。「タグに記される“グランドファザーシャツ”という単語がティーンの頃、とてもクールに感じた。」と当時を回想するトロ松さん。

Toromatsu:B-2
1950〜60年代あたりのニッチなカリフォルニアスタイルを提案する〈イエローラット〉のピケパン。大阪『ファースト』の店長に言われるがまま、裾直しでくるぶし丈にしたけど、当時ではかなりの大冒険だった。

Toromatsu:B-3
こちらはポッドキャストで話してないけど、同時期に大阪「ファースト」で購入した〈Keds〉のデッキシューズも発見!

プロフィール

コクブユウ

POPEYE Webクリエイティブディレクター。本番組のナビゲーター。


井出幸亮

いで・こうすけ|1975年、大阪府生まれ。編集者。POPEYE Webシニアエディター。古今東西のアーツ&クラフツを扱う雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長でもある。本誌『POPEYE』(マガジンハウス)、『工芸青花』(新潮社)などさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。


トロピカル松村

とろぴかる・まつむら|1988年、兵庫県生まれ。編集者/ライター。ジーンズ&スポーツを掲げるブランド『CRT』のディレクター。著書に『ボクのニッポンサーフィンサウンド』がある。’70~’80年代のサーフィン&ファッション文化にまつわるものを揃えた私設ミュージアム『さんかくなみ』も営む。

番組概要

「家で一番古い服」ってなんだっけ?

これDOW!?

POPEYE Webの記事を眺めながら聴く『これDOW!?』は、モノをきっかけに編集者らがエデュケーションしていく番組。街をぶらぶらして偶然見つけたモノや取材時に出合ったモノを考察してみたり、タイトル通り「これDOWなんだろう?」といった価値のよくわからないモノなどを囲んで雑談中です。ときにはゲストと一緒にモノを作ってみたりもね(更新は不定期です)。メインチャンネル『POP-EYE MEETING 編集会議』もよろしくお願いいたします。

📩 メールアドレス
popeyeweb@magazine.co.jp

POPEYE Web制作の他番組は以下より。

ピーター・バラカンのプロテスト・ソングあたりから始める政治の話。

POP-EYE MEETING 編集会議

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