TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】「会津磐梯山」at アジア食料品店『パクナムストアー』/福生“赤線”界隈探訪 04

執筆:田中克海(民謡クルセイダーズ)

2025年2月4日

いよいよ最終回!「福生“赤線” 界隈探訪」四回目はタイ食料品店『パクナムストアー』にお邪魔いたしました。

福生に東南アジア、中東の方々が増え始めたのはいつの頃からなのでしょうか。赤線は横田基地の米兵さんのための歓楽街から、今では多国籍なムードが漂うエキゾチックな歓楽街へと変貌を遂げております。

街のあちこちに様々な国の食材を取り扱うお店があることからも、その需要を感じますが、その中でも老舗なのがこの『パクナムストアー』です。

30年前にオープンしてから、メインに扱うタイの食材の他、フィリピン、インドネシア、ネパール、ヴェトナムなどの食材を取り揃えて、広く福生のアジアンコミュニティーを支えているこのお店。

今までパクナムストアーでの買い物は、BBQをする際の丸鶏くらいでしたが、昨今日本でも激アツのタイカルチャーを喰らうべく挨拶がてらにお買い物させてもらいました。

パクナムのママがこちらの質問に丁寧に答えてくれます。

甘いブラックコーヒー「ナムオリエン」

ムカデブランドの咳止めトローチ

タイガーブランド 漬け酒用 滋養強壮エキス

タイで一番有名なインスタントラーメンといえば「ママー」

そして、タイの宝くじもゲット!
当たれば日本円して一等3000万円とのことで夢が膨らみます。

そんな「パクナムストアー」から民謡キラー「会津磐梯山」をお届けいたします。

今回は“福生で一番使い勝手がよいドラマー” 民謡クルセイダーズのソノオ氏がタンバリンを、そしてついに!チキンシャックのノゾムさんに歌ってもらうという無茶振りにも成功し、大変貴重な映像となりました。

このコラムを通して演奏してきたタイの弦楽器「ピン」を、最後にタイの食料品店で鳴らすという伏線回収も決まったところで、今回のTOWN TALK 「福生“赤線” 界隈探訪」を終わりにしたいと思います。

福生赤線は大きくありませんが、数々の逸話が残るこのエリアだけに謎だらけでまだまだネタには事欠きません。自分はここしばらく、赤線探訪が続きそうです。

アテンドを買って出てくれた福生の老舗LIVEハウス“CHIKEN SHACK/チキンシャック”(祝!50周年)のノゾムさんに感謝を。

そして最後までお読みいただいた皆さまありがとうございました。

ぜひ一度、東京の西の端っこ米軍横田基地がある街「福生」の赤線エリアを彷徨ってみてください。

プロフィール

田中克海(民謡クルセイダーズ)

たなか・かつみ|1971年、岡山県生まれ。かつて戦後間もない頃、偉大なる先達――東京キューバンボーイズやノーチェクバーナが大志を抱き試みた日本民謡とラテン・リズムの融合を21世紀に再生させるバンド、民謡クルセイダーズのリーダー/ギタリスト。東京西部、米軍横田基地のある街、福生在住の田中克海と民謡歌手フレディ塚本の二人を中心に2011年に結成された民謡クルセイダーズ。失われた音楽「日本民謡」をもう一度「民の歌」として蘇らせるため、カリビアン、ラテン、アフロ、アジアなど様々なダンス・ミュージックとの融合を試み、メンバー・チェンジを繰り返しながら、2016年、現在の10人編成となる。2017年12月にファースト・アルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』をリリース。2019年4月に同アルバムがイギリスでリリースされて以降、フジロックなどの国内人気フェスから、COTTON CLUBなどのライブハウス、1000人規模のホールコンサートなど、場所を選ばない幅広いオーディエンスに向けたライブを行い、四度に渡るヨーロッパ・ツアーをはじめコロンビア、オーストラリア〜ニュージーランド、北アメリカ、台湾など全世界 19 か国(約50箇所)での公演を成功させている。 FRENTE CUMBIERO(Bogota, Colombia)とのコラボユニット「民謡クンビエロ」や、「元ちとせ」のとのコラボを経て、2023年には2ndアルバム『日本民謡珍道中 Tour Of Japan』をUNIVERSALMUSIC JAPAN よりリリース。
以降もテレビ東京「シナぷしゅ」、NHK Eテレ「天才てれびくん」、NHK WORLD 「Japanology Plus」への楽曲提供、メディア出演など、ジャンル・国境を跨いだ活動で日本民謡の可能性を追求し続けている。

Official Website
https://www.minyocrusaders.com/