TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#3】「炭坑節」 at 福生ラーメン『ポロ春』/福生“赤線”界隈探訪 03
執筆:田中克海(民謡クルセイダーズ)
2025年2月3日
いよいよ三回目。
今回の「福生“赤線” 界隈探訪」は、福生の赤線といえばこのお店。福生ラーメン「ポロ春」にお邪魔しました。
まずはこの外観をご覧ください。これぞ“ザ・昭和のラーメン屋” と言いたい惚れ惚れするルックスは、1968年のオープンから時代の荒波を何度も越えて来たことを伝える佇まいです。
「ポロ春」がここまで続いて来た訳は、名物のママとマスターと少しおしゃべりすれば直ぐに分かります。
二人共70代半ばという高齢にも関わらず、ママは淡麗かつ年齢を感じさせない肌艶。その上、気さくな人柄でニコニコと話しているだけでその場がパッと明るくなる、赤線の看板娘。若かりし頃はさぞや男たちが放っておかなかったでしょう。
マスターは、その昔流行歌手を目指して有名作曲家「上原げんと」に師事していたことも納得のハンサムガイ。やんちゃな逸話と人懐こい笑顔に洒落男で慣らしてきたことが伺えます。
とにかく二人とも話好きで、次から次へと話題に事欠きません。傘寿に近いことを感じさせない魅力にあふれたお二人です。
そしてメニューがすごい。
二人のバイタリティ溢れる人柄そのままの様な、
ここでしか味わえない” ジ・オリジン!” なラインナップ。
ヨモギが香るもちもちした厚皮の「よもぎギョウザ」
バジルを入れたイタリア風の「味噌トマトラーメン」
米兵さんの御用達、牛肉、野菜、ニンニクの「ビーフラーメン」
ポテトチップが大量に乗った「じゃがバターラーメン」
ソース焼きそばがラーメンになった「スープ焼きそば」
などなど。
さらには駐車場や店先が小さなライブ会場になってしまったり、店の中でポールダンスをしたりと福生の面白い人たちが集まってイベントが始まることもしばしば。
そんなことから、時に「おもしろ系」と括られることもある「ポロ春」ですが、本当の一番根っこにあるのは、「皆を元気にしたい!」「皆に楽しんでもらいたい!」というサービス精神がなせる、溢れ出るクリエイティビティなんだと思います。
当時は表参道の様に人でごった返し、1日で100万円売り上げるお店も少なくなかったという大繁華街だった赤線も、時代を経て景色を変えておりますが、どっこい、時代の荒波を乗り越え、力を合わせて頑張ってきた二人に、今までどれだけの人がパワーを貰ったことでしょうか。
生命力溢れるタフな二人にビッグリスペクトを!
そんな愛すべき『ポロ春』から「炭坑節」をお届けいたしましょう。
今回は、『ポロ春』の二人を家族の様に慕っている福生在住のトロンボーン奏者、NAPPIくんとご一緒いたします。
「Hainuwell ハイヌウェル」という名前で活動しているNAPPIくんはコロナの時に『ポロ春』を応援するプロジェクトを行うなど、福生と赤線を愛するナイスガイです。
「ポロ春」応援プロジェクト「ひとりじゃないよ」at 福生ラーメン ポロ春
今回は、チキンシャックのノゾムさん、そして厨房からドラム経験者のママが箸と茶碗で、最後にはマスターがハーモニカも披露してくれて、楽しい宴となりました!
インフォメーション
ポロ春
Official Website
https://www.poroharu.jp/
プロフィール
田中克海(民謡クルセイダーズ)
たなか・かつみ|1971年、岡山県生まれ。かつて戦後間もない頃、偉大なる先達――東京キューバンボーイズやノーチェクバーナが大志を抱き試みた日本民謡とラテン・リズムの融合を21世紀に再生させるバンド、民謡クルセイダーズのリーダー/ギタリスト。東京西部、米軍横田基地のある街、福生在住の田中克海と民謡歌手フレディ塚本の二人を中心に2011年に結成された民謡クルセイダーズ。失われた音楽「日本民謡」をもう一度「民の歌」として蘇らせるため、カリビアン、ラテン、アフロ、アジアなど様々なダンス・ミュージックとの融合を試み、メンバー・チェンジを繰り返しながら、2016年、現在の10人編成となる。2017年12月にファースト・アルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』をリリース。2019年4月に同アルバムがイギリスでリリースされて以降、フジロックなどの国内人気フェスから、COTTON CLUBなどのライブハウス、1000人規模のホールコンサートなど、場所を選ばない幅広いオーディエンスに向けたライブを行い、四度に渡るヨーロッパ・ツアーをはじめコロンビア、オーストラリア〜ニュージーランド、北アメリカ、台湾など全世界 19 か国(約50箇所)での公演を成功させている。 FRENTE CUMBIERO(Bogota, Colombia)とのコラボユニット「民謡クンビエロ」や、「元ちとせ」のとのコラボを経て、2023年には2ndアルバム『日本民謡珍道中 Tour Of Japan』をUNIVERSALMUSIC JAPAN よりリリース。
以降もテレビ東京「シナぷしゅ」、NHK Eテレ「天才てれびくん」、NHK WORLD 「Japanology Plus」への楽曲提供、メディア出演など、ジャンル・国境を跨いだ活動で日本民謡の可能性を追求し続けている。
Official Website
https://www.minyocrusaders.com/
関連記事
カルチャー
なぜ今、民謡なのか?
田中克海さん(民謡クルセイダーズ)に聞く。
2021年6月8日
カルチャー
田中克海さん(民謡クルセイダーズ)による、正月演奏をお届け!
2022年1月1日
カルチャー
「私は新宿である」ヴィヴィアン佐藤さんロングインタビュー。/前編
「新宿ゴールデン街 秋祭り」開催間近の特別企画。読者プレゼントも!
2024年11月6日
カルチャー
「私は新宿である」ヴィヴィアン佐藤さんロングインタビュー。/後編
「新宿ゴールデン街 秋祭り」開催間近の特別企画。読者プレゼントも!
2024年11月6日
カルチャー
【#1】「黒田節」〜パイプオルガン・クンビア・乾杯ロック〜
2021年4月9日
カルチャー
【#2】「木曽節」〜材木・フロム・ザ・サン〜
2021年4月16日
カルチャー
【#3】「草津節」湯けむりシティ・ブーガルー
2021年4月23日
カルチャー
【#4】「ちゃっきり節」〜プログレッシブ・スタジアム民謡ロック〜
2021年4月30日
ピックアップ
PROMOTION
WilsonとUS OPENが彩るニューヨークの晩夏。
Wilsonとテニスの深い関係を巡った夏の終わりの記録。
2026年10月9日
PROMOTION
ぼくが〈 UGG 〉を履くとき。/#1 パン・コーリー
UGG
2026年10月9日
PROMOTION
介護の現場はこんなに変わってきた。/介護職・中村一真さん
介護の仕事って、今こんなにあたらしいんだ。
2026年10月16日
PROMOTION
〈トミー ヒルフィガー〉に稲妻が走る!?
藤原ヒロシさんを直撃! トミー ヒルフィガーとFRGMTのコラボレーションはいかにして生まれたか。
2026年10月14日
PROMOTION
AIとともに考え、切り拓いていくこと。
Machines of Loving Grace
2026年10月15日
PROMOTION
〈SOREL〉のアンブラーと、メンテナンスデイ。
SOREL
2026年10月9日
PROMOTION
芝生でのんびりもいい、デザインの祭典。
TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2026
2026年10月9日
PROMOTION
アートもローカルから。それがPARCO流。
PARCO ART & CULTURE DAYS
2026年10月6日
PROMOTION
〈トミー ヒルフィガー〉と「FRGMT」、ふたつのカルチャーが必然の邂逅!
プレッピーのフレッシュな進化を象徴する、「FRGMT」とのコラボレーション。
2026年10月15日
PROMOTION
介護の現場はこんなに変わってきた。/介護福祉士・伊井香奈子さん
介護の仕事って、今こんなにあたらしいんだ。
2026年10月9日
PROMOTION
Field of Paintings
Timberland
2026年10月9日
PROMOTION
トミーさん、「PLAZA PREP」は最高です!
トミー・ヒルフィガーさんに、2027 Springコレクションとプレッピーについて9つの質問。
2026年10月9日
PROMOTION
新しい〈コロンビア〉と、長い散歩。
Columbia
2026年10月9日
PROMOTION
トミーさんが“ザ・プラザ”に帰ってきた!
ニューヨーク・ファッションウィークで、〈トミー ヒルフィガー〉が 2027 Springコレクション「PLAZA PREP」を発表。
2026年10月9日
PROMOTION
リッチモンドで出合った、Compass Boxというウイスキーについて話をしよう。
Compass Box
2026年10月8日
PROMOTION
Fall In Field Coats And…
L.L.Bean
2026年10月9日