カルチャー

POPEYE MUSIC FORUM Vol.5

ジョン・キャロル・カービーが教えてくれた秋に聴きたい20曲。【後編】

10月9日発売の本誌(ISSUE 931 11月号)では連載「音楽家の部屋」に登場!

これDOW!?

cover design: Ken Kagami(DOW!?)
jingle: Metoronori(MUSIC FORUM)
photo: DeMarquis McDaniels
translation: Hikari Hakozaki
text: Ryoma Uchida(PLAYLIST)
edit: Yu Kokubu

2024年10月3日

 来週末に開催される『朝霧JAM』のお目当ては決まってる? 僕ら的にはやっぱりこの連載に今回登場してくれているジョン・キャロル・カービーさん(ちなみに12日の17時50分〜出演予定)を猛プッシュ! ってことで今回の「MUSIC FORUM」も前回に続き、「ジョン・キャロル・カービーが教えてくれた秋に聴きたい20曲」をエンジョイ中。後編では「散歩中によく聴く楽曲は?」や「好きな映画音楽は?」などの質問に、ジャンルも国も年代も問わず選曲してくれていて、最後はショーロの名曲でほっこり締めています。そんなこんなで、本日のBGMに迷ったら“これDOW!?”ぞー! そしてカービーさんありがとうございました、また来週のライブでね!

↓ ポッドキャストの視聴はこちらの再生プレーヤーから! ↓

※ポッドキャスト内で楽曲は流れません。サブスクにもあるけどもしも素敵な出会いがあったらレコードやCDで探してみてね!


※曲目は音声順です。

選曲者
John Carroll Kirby/鍵盤奏者

11-制作過程が特に思い出に残る自作曲は?

Solangeの「Junie」かな。ほかの誰かをプロデュースさせてもらうようになった初めの頃の曲だし、Andre 3000をフィーチャーしてるからね!

P-Funk界の鬼才、Walter “Junie” Morrisonに捧げた一曲。やっぱりかっこいいですねー! ところで、ビヨンセとソランジュみたいに最強の兄弟って他にいるかな。誰か思いついたら教えてください(笑)

12-自分にインスピレーションを与えてくれる曲は?

’70年代を中心に活動したジャズ・ロック・バンド、「AIR」の「Grieve Not the Spirit」。

おしゃれ……。ちょっとレアだけどいつか欲しいなあ。

13-お散歩中によく聴く曲は?

「Il Guardiano Del Faro」の「Disco Divina」。

ビーチエリアのお散歩に合いそうな、1978年制作のイタリア産。カービーさんの日常の景色まで見えてくる一曲ですね。

14-好きな映画音楽は?

Marvin Gayeのパクりだけど、この曲が好き。

映画『Vai Gorilla(邦題:殺戮スコープ/凄絶!!眼球貫通男)』(トニーノ・ヴァレリ・監)の音楽だそう。たしかに「Don’t Mess with Mister T.」にそっくり……! 

15-同世代もしくは下の世代でお気に入りのアーティストや曲は?

最近すごく好きなのは「Patche」。一曲挙げるならこれ。

選曲内で唯一の新譜。シンセが印象的で、鍵盤奏者のカービーさんらしいチョイス!

16-来日ライブも楽しみです!  ちなみに10月に聴きたい曲は?

僕もとても楽しみにしてるよ!Brainticketの「Egyptian Kings」はどうかな、ハロウィーンへのウォームアップにいいかも。

めちゃサイケ! 今年はどんなハロウィーンにするつもりなんですか!(笑)

17-もし雑誌のライターだったら取材したいアーティストはいる?  その人のどんな曲が好き?

ちょっとベタかもしれないけど、Bob Marleyかな。彼の音楽は世界中で最も癒しの力があるもののひとつだと思うんだ。特に「Work」が好きだよ。

意外にもなのか、ベターなのか、ボブ・マーリーはたしかに“癒しの力”があるし会いたかったですよね!

18-お気に入りの日本の曲を教えて!

「Rydeen」かな。

おお! 前編の「Technopolice」に続き「YMO」より。アルバムごと聴き直してみよう!

19-来週のライブでは開演前にどんな曲を流そうと思っている?

特に決めてないけど、この曲に合わせてステージに登場するのはいいかも。

イントロから登場にぴったりすぎます。果たして当日は流れるのか!

20-お別れに一曲お願いします!

ショーロの名曲でお別れ。番組の最後らしい選曲でとても素敵。今回の20曲は多岐にわたる国とジャンルからセレクトしていただき、カービーさんらしさも垣間見えたような気がしました。ありがとうございました!

POPEYEのSpotifyページに全曲まとめておきましたので、こちらも良かったら聴いてみてね!


今月の選曲者

POPEYE MUSIC FORUM Vol.5

John Carroll Kirby

LA出身。鍵盤奏者、プロデューサー、作曲家。ソロ作はもちろん、ソランジュやフランク・オーシャン、ブラッド・オレンジらとのコラボ、フジロックの出演、クルアンビンとのUSツアーなどでも大注目のアーティスト。ジャズ、ソウル/R&B、アンビエント、ニューエイジ、エレクトロニックなどを飲み込んだ独創的なスタイルで多くのファンをもつ。今年は細野晴臣のトリビュート企画に参加し、「福は内 鬼は外」カバーをリリース。10月11日(金)には渋谷『WWW X』にて、10月12日(土)には静岡『朝霧JAM フェスティバル』に出演予定!

来日ツアー情報

POPEYE MUSIC FORUM Vol.5

John Carroll Kirby (band set) @WWW X &静岡『朝霧JAM フェスティバル』

細野晴臣のトリビュート企画への参加や、高円寺の街中で撮影したミュージックビデオ『Mates』の公開で話題を呼ぶなど、日本のシーンとの交流も窺える中での待望の来日公演が決定! フルバンドセットでは初となる単独公演が10月11日(金)に東京『WWW X』にて開催。翌日の10月12日(土)には、富士山の麓で開催される『朝霧JAMフェスティバル』にも出演予定!

東京公演@WWW X
Official Website
https://www-shibuya.jp/schedule/018045.php

静岡『朝霧JAM フェスティバル』
Official Website
https://asagirijam.jp/

番組出演者のプロフィール

プロフィール

国分優

こくぶ・ゆう|「POPEYE Web」のクリエイティブディレクター、編集者。多趣味。


井出幸亮

いで・こうすけ|1975年、大阪府生まれ。編集者。POPEYE Webシニアエディター。古今東西のアーツ&クラフツを扱う雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長でもある。本誌『POPEYE』(マガジンハウス)、『工芸青花』(新潮社)などさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。


内田稜真

うちだ・りょうま|2000年、神奈川県生まれ。大学在学中に「POPEYE Web」のスタッフらと出会い、そのままライターの道へ進む。最近は『Los Apson? 低空飛行の30年”?”』、『エフェメラを探して。』、『Goozen(グーゼン)という名のギャラリー。』など音楽をはじめアートや福祉などの記事を中心に執筆中。

番組概要

POPEYE MUSIC FORUM Vol.5

これDOW!?

『これDOW!?』はモノを通して知見を深めたり、生活を少しだけ豊かにするライトなエデュケーション番組です。POPEYE Web開設当初から『POP-EYE MEETING 編集会議』というのんきな雑談番組があるのだけど、そちらでは話せない趣味の話を中心に、POPEYE Webチームの好きなものが詰め込められたサブチャンネル的立ち位置。音楽企画「MUSIC FORUM」や読書企画「BOOK STACKS」の他、最近買ったモノを持ち寄ってなにげない雑談をしてみたり。ときにはゲストと一緒にモノを作ってみたりもね。(更新は不定期です)

POPEYE Web制作の他番組は以下より。

ピーター・バラカンのプロテスト・ソングあたりから始める政治の話。

POP-EYE MEETING 編集会議

山田ルイ53世の、あの頃のブックエンド。(ラジオ局ベイエフエムとのコラボ企画。)

どのみち毎日食べるから。by 土井光

BGM配信 TOWN TALK RADIO

映画監督・黒沢清と篠崎誠のホラー対談。

車で行こっか。Supported by KINTO

徹の部屋

岡宗秀吾のオカルト事件簿

まなびじゅつ

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