カルチャー
4年ぶりのLA ART BOOK FAIRでBong Sadhuが見つけたヒップなものたち。
What is THE ART BOOK FAIR?
2023年10月20日
本をめぐる冒険。
photo: Mikito Hyakuno
illustration & text: Taikou Kaneda
edit: Kisato Kusano
2023年11月 919号初出

Bong Sadhu
今回のLA ART BOOK FAIRに出展した「Bong Sadhu」を運営するペインターの金田大巧と写真家の百野幹人は10代からの長い付き合い。ともに湘南を拠点として活動。金田は外苑前の『オン・サンデーズ』のスタッフとしても勤務。今回はチームとしてブックフェアを公式取材。

Conveyor Studioから出版された、ハワイ伝統の帆船での冒険とその復活の様子に密着した写真集。現代のテクノロジーと先人たちの知恵の集結がここにある。

Seaton Street Pressのブースで売られていたトートバック。「本が持つ大きなエネルギー」。この言葉を肩からぶら下げることは中身より重要かも。Kate Lien作。¥5,280

特徴的な輪郭がハッキリした浮遊体のような絵が収められているzine。彼は制作風景をよくInstagramに動画でアップしているそうなのでぜひチェック。¥6,600

モスクワで起こった野外実践系の「集団運動」に密着した本。この運動は後のソビエトの現代アートの源流ともなった。Soberscove Pressから2012年に出版された。

「読書が嫌いなら、さっさと消えてくれ!」LAのColoured PublishingのTシャツ。zineやアートブックも作る彼らの合言葉は「READ A FUCKING BOOK」。¥8,900

ブエノスアイレスを拠点とする写真家Maxi Magnanoが、彼の街の日常を17枚の写真に収めた一冊。4色プリント。メキシコのClub del Pradoによる出版。¥6,000

ドイツ人写真家Volker Rennerが作ったキャップ。ISBN(世界標準図書番号)の文字が刺繍されており、街を歩くBook Freaksたちへのメッセージにも。¥7,700

Editions JOJOのブースにあった、ヒンドゥー文化に関する本。ヒンドゥー語と英語の単語、その様子を表す写真がセットになっている。ヒンドゥー語学習中の方にぜひ。

木目の模様に着目して作られたリソグラフ印刷による本。背を木の板で固定するというユニークなデザインがとても目を引く。印刷、製本はKnust Press。¥9,350

アルハンブラにある『homebody』のTシャツ。日本人アーティストのzineなども広く扱っている。店主のPhilipsはアフターパーティに僕らを誘ってくれたナイスガイ。

タイトルCarretera Nacionalはスペイン語で「国道」という意味。作家が強烈な思い出となっていた国道を旅した際に、出会った人々を撮影、記録したもの。¥7,920

Anthology Editionsの5周年記念キャップ。配色のバランスが良く、迷わず購入。あとでオンラインで見るとsold outになっていたので、やはり「先送り」は禁物だ。

カリフォルニア・オークランドを拠点とするFloss EditionsのロンT。リソグラフによるzineやポスターも数多く出展されていた。デザインがキュート。¥11,770

The Ice PlantとPerimeter Booksの共同出版により制作された写真集。作者は、歴史から学ぶことの重要性を「木」という要素から発展させている。¥8,360

Conveyor Studioのノート。表紙のお花のデザインは夏のイタリアでの滞在期間に、観察した植物たちから着想を得たそう。見開きしやすく使い勝手も良い。各¥1,650

David Zwirnerのブースで見つけた、リトグラフの仕事に密着した新刊。全ページ3色プリント。わかりやすいカラーのイラストで大人も子供も楽しめる児童書。¥4,620
※価格が表記されているアイテムは東京・外苑前の『オン・サンデーズ』(☎03·3470·1424)でも販売中です。売り切れ御免! その他は私物
インフォメーション

LA ART BOOK FAIR
NYの老舗アート書店『Printed Matter』が主催するアートブックフェア。2006年にNYでスタートし、2013年からLAでも開催。コロナ禍前の2019年までは基本的に年2回、NYとLAで開催されていた。LAでの開催は今回で7回目。来場者は1万5000人以上だった。
関連記事
カルチャー
特集「BOOKWORM’S DELIGHT 本をめぐる冒険。」
NO.919
2023年10月5日
カルチャー
アートブックフェアは、サンフランシスコ版オタクの祭典だ!
2022年8月20日
トリップ
【#1】ON THE ROADERS 〜LA to Joshua Tree〜
執筆: 〈Bong Sadhu〉Taikou Kaneda
2023年10月17日
ライフスタイル
【#3】NEW YORK ART BOOK FAIR
執筆: 桂井智彦(Manila Books & Gift )
2022年2月24日
カルチャー
TOKYO ART BOOK FAIR 2022 巡回レポート
やっぱり楽しい、アートブックの祭典。
2022年11月10日
ライフスタイル
【#1】Bergen Art Book Fair(ノルウェー)体験レポ
2022年5月9日
ライフスタイル
【#2】Bergen Art Book Fair(ノルウェー)体験レポ
2022年5月16日
ライフスタイル
【#3】Bergen Art Book Fair(ノルウェー)体験レポ
2022年5月23日
ライフスタイル
【#4】Bergen Art Book Fair(ノルウェー)体験レポ
2022年5月30日
ピックアップ
PROMOTION
実はアウターも豊富な〈エーグル〉で見つけた冬の相棒。
AIGLE
2025年10月15日
PROMOTION
〈THE NORTH FACE〉僕はこの冬は〝ミドラー〟を選ぶことにした。
THE NORTH FACE
2025年10月24日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/金属加工・相馬 理さん
2025年10月17日
PROMOTION
〈ハーベスティ〉の交差するユニセックスな日常着。
HARVESTY
2025年10月15日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/施工管理・相馬怜美さん
2025年10月17日
PROMOTION
〈ACUO〉で前向きにリセットしよう。
Refresh and Go with ACUO
2025年10月29日
PROMOTION
NORMEL TIMES初のショートフィルム『遠い人』の玉田真也監督にインタビュー。
NORMEL TIMES
2025年10月30日
PROMOTION
クラシックなデザインを備える〈DAMD〉のカスタムカーで街も自然の中も走り回る。
DAMD
2025年10月9日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/造園業・根岸 隆さん
2025年10月17日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/施工管理・木村世欧さん
2025年10月17日
PROMOTION
お邪魔します、「Polo Originals & Friends」。
W・デイヴィッド・マークスさんと見つけた、今の時代の「自由」なトラッド。
2025年10月21日
PROMOTION
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月16日
PROMOTION
〈マムート〉のエクストリームな進化が止まらない!
MAMMUT
2025年10月9日
PROMOTION
「Polo Originals」とは何か?
それは〈ポロ ラルフ ローレン〉の世界観の名前。
2025年10月21日
PROMOTION
クリエイターたちの、福祉に関わる仕事。
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月23日
PROMOTION
宮津湾を一望する環境で、高齢者たちが健やかに過ごせるようケアを行う。
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月9日
PROMOTION
〈タトラス〉のダウンとともに未知の場所へ。
TATRAS
2025年10月10日
PROMOTION
「Polo Originals」の世界へ、ようこそ。
2025年10月31日
PROMOTION
Polo Originals × POPEYE LOOK COLLECTION
2025年10月21日
PROMOTION
〈ルルレモン〉×〈エレウォン〉この組み合わせは、まさに“Pairs Well”。
lululemon EREWHON
2025年10月10日
PROMOTION
ヌー・アバスと話す、ゴールドウイン 0のこと。
Goldwin 0
2025年10月10日