テレビディレクター岡宗秀吾さんの一声で生まれた、’80年代DCブランドブーム期に作られたスタジャンを掘り下げていく、オールドDCスタジャンクラブ。第13回目は、ブームの火付け役となったブランド〈バツ〉が登場!


世界的なポスター収集家の顔を持つ、デザイナーの松本瑠樹さんが手掛け、1971年にメンズブランドとして誕生した〈バツ〉。そんな〈バツ〉のスタジャンと言えば、“男を装う時代”というコンセプトの通り、シックなモノトーンアイテムが多いが、今回掘り出したのは、バブル期のイケイケ感が漂うド派手な1着! 幅広いバリエーションからも当時の勢いを察することができる。


まず、目に入ってくるのはこれぞ3D! というべき、王族の紋章並みに豪華絢爛なワッペン。多彩で細かい刺繍だけでも手数の多さに驚くが、その上に金のモールエンブレム。加えてベースカラーまで鮮やかな群青色だし、リブまで独特な色味を3色使い。バブル時代ならではの攻めたカラーリングの波状攻撃だ。意図や背景が気になり、当時を知る息子さんや関係者にアタックするも「詳細不明」。これだけ手のかかったスタジャンは希少モデルだったことは間違いない!


今回も岡宗隊長を筆頭に、バイリンガルなレイコ、編集部のミヤモトとノムラ、ライターのフウヤの計5人でワイワイ考察してみました。恒例のレター翻訳や試着シーンもチェックしてみてください!
つづく。