“特別編”バックナンバーで研究しよう!Vol.6
オールドDCスタジャンクラブ
2022.09.08(Thu)
text: Toromatsu
edit: Shugo Okamune
テレビディレクター岡宗秀吾さんの一声で生まれた、’80年代DCブランドブーム期に作られたスタジャンを掘り下げていく、オールドDCスタジャンクラブの第6回目の活動がスタート! 今回は特別編。クラブメンバーで’80年代のPOPEYEを読み漁ってみた。

隊長の岡宗さんはこれまでに「POPEYEが普及させたDCスタジャンを回収していこう」とか「オールドDCスタジャンはめちゃくちゃ種類がある」なんて言ってきたけど、正直、それらが当時どれほど人気だったのかイマイチよくわかっていない……。そんなわけで今回の活動はアイテムを掘るのではなく、POPEYE編集部に保管されているバックナンバーをDIGしてスタジャン記事を研究してみることになったのだ。
調べてみると、DCスタジャンは特に1987~1988年頃に多く登場しているように思えた。モデルの着こなしがまさにDC(デザイナーズ&キャラクターズ)ブランドならではで、当時で言うヨーロピアンルックが混ざっていて、品も良い。スタジャンといえどアメリカンカジュアルとは一線を画すスタイルで提案されていたことが見てとれる。

そして何より、隊長の言葉通りDCスタジャンの種類の多さが凄まじかった。僕たちが今までに発掘してきた〈メンズビギ〉、〈メンズフランドル〉、〈スクープ〉、〈ポッシュボーイ〉、〈ペイトンプレイス〉に留まらず、〈パッゾ〉、〈アルバタックス〉、〈アトリエサブ フォーメン〉、〈テット・オム〉、〈ミチコロンドン〉、〈エスピエーグル〉、〈アバハウス〉、〈ヒロミチナカノ〉、〈メンズティノラス〉、〈パチーノ〉、〈ドモン〉、〈オッズオン〉などなど挙げればキリがないほどたくさん発見。「忘れてしまっていたブランドがいっぱいある!」と隊長もゴキゲンに。


タイアップページも多く、特にマルイがDCスタジャンの販売に勢力を注いでいる。ネット通販がない当時は、電話で商品を注文する“テレフォンオーダー”が積極的に用いられていて、各モデルはどれも50着など限定販売が主流。誰もが雑誌を読んでいた時代にあの頃をときめくスタジャンが限定数で載っていたとあれば、さぞ購入の電話が殺到していたに違いない。
流行した年代や、当時の着こなし、どんなブランドがあったのか、どのように売られていたのかを知ることができたVol.6特別編。これからもありとあらゆるオールドDCスタジャンが見つかっていくのだろうと思うと、ますますこの活動に意欲が湧いてきた。さて、次回はどんな逸品が登場するのか……。
つづく。