![](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2021/12/677e89b7c08fdc9f0d74d0837c476536-1-3000x2000.jpg)
ファッション
オールドDCスタジャンクラブ発足宣言!
2021年12月25日
photo: Hiroshi Nakamura
text: Toromatsu
edit: Shugo Okamune
「最近、昔にあったDCブランドのスタジャンが気になって仕方がない!」とPOPEYE Web編集部に話をしにきたのは、本誌で『青春狂の詩』の連載を担当しているテレビディレクターの岡宗秀吾さん。先見の明と、ニッチな目線を持った趣味人であることは改めてここで言うまでもなく、そんな岡宗さんが気になっているとなると、編集部も無視できない。
![スタジャン](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2021/12/6bd46bc053301688997f81049b164e89-1-1600x1066.jpg)
![スタジャン](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2021/12/26114a6530cba38f1959262ee77d9ff9-1-1600x1066.jpg)
話を聞くと、DCブランド(1980年代に日本国内で社会的ブームとなった、日本のアパレルメーカーによる高級ファッションブランドの総称)が全盛期に作ったスタジアムジャンパーは、今にないユニークなデザインで、しかもかなり上質なのになぜか注目されていないのだそう。
![スタジャンを持った岡宗秀吾](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2021/12/a51a35048972897e7486599f6b7d3aa0-1-1600x1066.jpg)
「いわゆる古着店じゃなく、日本人がタンスの中から出してくるものが集まる『セカンドストリート』で〈カールヘルム〉というブランドのものを見つけたのがきっかけ。当時、地元のカッコいい先輩なんかが一張羅で着ていたから、僕にとっては普通に懐かしいものなんだけど、手にとってみるとメルトンや革の質がめちゃくちゃいいことに気づいてしまった。80年代後半の高級志向の時代に作られていたからか、よく古着屋で見かけるヴィンテージのスタジャンに起きているようなレザーの硬化も見られなくて、いい素材を使っているのが一目でわかる」と熱弁する岡宗さん。
![スタジャン](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2021/12/76cf623273be0823963426eea1bf2fac-1-1600x1066.jpg)
掘り始めると最近あまり目にしないブランド勢も妙にカッコいいと思うようになったようで、〈メンズ ビギ〉や〈メンズ フランドル〉、〈スクープ〉に〈ペイトンプレイス〉、ほかにも〈ピンクハウス〉や〈パーソンズ〉など結構たくさんあるらしい。どれもうまく見つけたら5千円くらいから見つかるというから、それは普通にありがたい! 質のいいスタジャンがリーズナブルに手に入れられるってだけでも最高なのに、実物を見せてもらうと、カッコいいうえにモノとしても面白いときた!
![スタジャン](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2021/12/175e6bfd344010601991f27d4f356925-1-1600x1066.jpg)
「英語・ワッペン・クレスト(紋章)の数々が、だいたい所狭しとレイアウトされている。今は漢字やカタカナがプリントされたTシャツなんかがあるけど、この頃はやっぱり横文字が一番だった。正直何を書いているのかわからない英文も、むしろ新鮮。あと、あの頃は着丈が短く、少し幅広に作っていたからか、サイジングが絶妙に今っぽい。おじさんおばさんが『セカンドストリート』に青春を捨てている今こそ、若者はこれを狙え、と教えてあげたい」。
話を聞くとなんだかDCスタジャンに、セカンドストリートカルチャーが到来しそうな気配を感じずにはいられない……。「製作したブランドに誕生秘話を聞いてみたり、みんなが見つけたものをどこかに募ってみたりしたいんだよね」と意気込む岡宗さんを見て、“それならPOPEYE WEBとオールドDCスタジャン(勝手に命名)を掘り下げていきましょう”と、意気投合。軽々しくも、ここに“オールドDCスタジャンクラブ”を発足したことを宣言します!
実際にお店に探しに行くもよし、スタジャンに書かれた英語を徹底解明してみるもよし。とにかくこの冬、僕たちはオールドDCスタジャンに目を向けるのだ。第二回もお楽しみに!
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