テレビディレクター岡宗秀吾さんの一声で生まれた、80年代DCブランドブーム期に作られたスタジャンを掘り下げていく、オールドDCスタジャンクラブの第2回目の活動がスタート! 初回からDCスタジャン界のキング、メンズビギの逸品が登場したが、今回は一体どんなものがやってくるのか……。


隊長
おっ、前回のシックな色から一変、今回は緑ですか!これはメンズフランドルですね!

トロ松
しかもさすがはオールドDCスタジャン。相変わらず状態がめちゃくちゃ良いんです。

隊長
レザーもメルトンもかなり綺麗だしね。何よりモスグリーンとマスタードの色合いも最高。あとバックの凝り方が尋常じゃない(笑)これですよ、こういうのを求めてました。



レイコ
今回はバックが英語ですね!

隊長
はい、レイコ隊員にさっそく解読してもらいましょうか(笑)

レイコ
トップの英語は「卓越したスキーヤーの」って書いてます!

トロ松
時代的にスキー押しだったのでしょう。今またスキーが沸々ときているからアリかも。

レイコ
あとは「熟練した織工で知られている、伝統的なクオリティを誇っているメンズフランドルです」という感じですね。

隊長
でた! 同じパターン!(笑)


トロ松
実はメンズフランドルはブランドとしてはもう無くなっていたのですが、アパレルの会社『フランドル』として現役バリバリだったので、今回もメンズビギ同様に問い合わせることができました! 広報の児島さんがわざわざ、当時このスタジャンを販売していたという社員に話を聞いてくださったんです。

隊長
さすがトロ松隊員! で、どういう内容だった?

トロ松
メンズビギに劣らない人気アイテムでしたよ。ブランドは1980年スタート。モデル名は不明ですが、これは80年代半ばに発売し、当時丸井のとある店舗に一度の納品で100枚が入荷してくるのに2、3日で完売していたようです。3つモデルがあって、色は各型4色ほど。木梨憲武さんが着ていたとか、ポパイでもよく取り上げていたとか懐かし話も聞けました!

隊長
流行のお手伝いをポパイがしていたとなれば、ポパイで回収していかないと!(笑) ちなみにこれ、いくらくらいで手に入れたの?

トロ松
4,000円でした。

隊長
ほら! これだけ質がよくて、ワッペンも刺繍もふんだんに使ってかなり手が込んでいて、しかも当時大ヒットしたものなのに、みんなに知られていないから安いんだよね。オールドDCスタジャンの良いところがモロにわかる一枚!


レイコ
安くて、シルエットもかわいいから欲しくなっちゃいます。

トロ松
レイコ隊員、恒例の試着、お願いしてもいいですか?(笑)

隊長
ドロップショルダーで、着丈も短い。めちゃくちゃ今いいよね!

レイコ
ほんと、これも普通に着れちゃいます!

隊長
オールドDCスタジャンは前回のシックな色合いのもいいけど、こういう色使いのものもいいんだよ。大学のマネージャーみたいな感じがいいじゃない(笑)。やっぱり掘りがいがあるよね。

トロ松
ブランドもいっぱいありますからね。第3回はどんなオールドDCスタジャンを研究しましょうか?
つづく。
#002

MEN’S FLANDRE「MID ’80s スキーヤーモデル」
80年代のスキーブームをバリバリに感じさせてくれるスキーメッセージが刻まれたスタジャン。1980年誕生の〈メンズフランドル〉のもので、アメリカンカレッジテイストな色味も良い。