ファッション

襟付きでパリッとキメる。Vol.7

オールドDCスタジャンクラブ

2022年10月16日

text: Toromatsu
edit: Shugo Okamune

 テレビディレクター岡宗秀吾さんの一声で生まれた、’80年代DCブランドブーム期に作られたスタジャンを掘り下げていく、オールドDCスタジャンクラブの第7回目の活動がスタート!前回のPOPEYEバックナンバーを参考に、僕たちはまた新たなブランドの逸品を救出した。

 オールドDCスタジャンを手掛けていたブランドが、言い過ぎだけど星の数ほどありそうなことを知った前回。そんな中でも忘れてはいけないブランドとして今回真っ先に入手したのが〈アバハウス〉のものだ!今も現役バリバリのブランドのアーカイブとあって、クラブメンバーも興味津々。今回は一同(隊長・岡宗さん、ライターのトロ松、バイリンガルなオリーブのレイコ、編集部ミヤモト、ノムラの5人)で、手に入れたスタジャンを研究することに。

隊長

隊長

いよいよ〈アバハウス〉!登場が遅すぎたくらいですよ。

トロ松

トロ松

POPEYEバックナンバーに載っていたようなヨーロピアンなデザインのものメルカリで発見し、11,000円で入手いたしました。

レイコ

レイコ

ラウンドカラーの襟がついているのも今までにない感じですね。

ノムラ

ノムラ

袖元のデザインも気になります。

隊長

隊長

色味もシックでカッコいいよね。袖元のデザインはアメリカの老舗スタジャン社〈ゴールデンベア(現・GBスポーツ)〉のものをサンプリングしていると思うんだけど、やっぱりアメリカンカジュアルのものとは違う雰囲気なのが良い。レイコ隊員、恒例の解説よろしくお願いします。

レイコ

レイコ

左胸の“CPO”はチーフ プロダクト オフィサーの略なのかな……。右胸と左胸にアバハウスマリンの文字があるから船乗りを意識して作っているみたいです。左胸のメッセージ部分は「マリンスタイルで一番良い服を作りました。良い着心地を感じられます」と読めます。

隊長

隊長

はい出た!お決まりの自ら説明するやつ!

レイコ

レイコ

錨マークの中には「力強くスマートなデザイン。確かなクオリティで、ラフであり、タフである」と書かれています。あとは「毎日綺麗な格好でどこかに行きましょう。パリッとしていて、テーラードされたものを」というメッセージも。

隊長

隊長

「とにかく良いモノです」と言いたいんだね(笑)襟付きなのもマリンテイストを意識してなのかな。メッセージ通り、これまでのDCスタジャンに比べて、品よく着られる感じがするよね。このモデルっていつくらいのものなのかな?

トロ松

トロ松

メルカリの商品説明に「弟が30年くらい前に49,000円で購入しました」って書いていたのと、他のモデルなども参考にしているとだいたい90年くらいのものなんじゃないかと考えています。割りと最近もカッコいいスタジャンが発売していたりして、〈アバハウス〉のスタジャン年表を作りたいくらいでした。

隊長

隊長

1978年からあるブランドだもんね。相当のモデル数があると思うよ!これ、着るとどうなのかな?メンズだからミヤモト隊員、着てみてよ。

ミヤモト

ミヤモト

めちゃくちゃ着やすいです!自分的にはちょっと着丈が短いくらいで、全然古さを感じません。

隊長

隊長

ほんと!レイコ隊員が着るとどうなのかな?

レイコ

レイコ

あれ、普通にいい感じに着れちゃいました。

隊長

隊長

これこそオールドDCスタジャンの真骨頂。メンズにも良いし、レディースにも良い。

トロ松

トロ松

実はこのマリンデザインも素晴らしいのですが、〈アバハウス〉のDCスタジャンはまだまだ気になるデザインがあるんです。

隊長

隊長

めちゃくちゃ種類あるからね!

トロ松

トロ松

そうなんです、フリマサイトやオークションサイトで“アバハウス スタジャン”と検索すると、フィッシングに、ベースボール、ボクシング、ボウリング、アイスホッケー、ダーツコンセプトなど出てくる出てくる。

ノムラ

ノムラ

〈アバハウス〉のスタジャンはまだまだチェックしていきたいですね!次回はどんなオールドDCスタジャンが登場するのか楽しみです。

つづく。

#006

Abahouse「1990s パリッとマリンモデル」

1978年設立。“清潔感あふれるデザインと機能性を兼ね備え、どんな時も遊び心を忘れない”というブランドマインドを持つ。その言葉通り、このスタジャンもマリンテイストや、ラウンドカラーを取り入れ品の良い造りとなっている。