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Vol.5 ZR-Vでちょっと遠くの“泊まれる映画館”へ

2023年1月20日

photo: Naoto Date
illustration: Tact Sato
text: Nozomi Hasegawa

 1時間半も車を走らせたら、いつも見ない景色に遭遇したり、人里離れたレストランや古着屋に行けたり、遊びの選択肢はかなり広がる。ただ、移動で疲れてしまったら本末転倒。僕らはワープするように、思い立ったときにサクッとショートトリップをしたいのだ。そんな願いを叶えてくれるのがHondaが生み出した2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を搭載したハイブリッドカー。この企画は、それぞれの目的地にe:HEV搭載車で訪れる記録をまとめていく全5回の連載。第5回は俳優や映画監督として活躍する森岡龍さんと一緒にZR-Vに乗って、檜原村にある“泊まれる映画館”を目指してドライブに!

名物店主に会いに、村役場の喫茶店へ。

檜原村の特産品、じゃがいもをもとに作られたキャラクター「ひのじゃがくん」は村の至る所にいる。

「走りが安定していて気持ちいいです!」と、ZR-Vに乗って早々その走りの気持ちよさを感じている森岡さん。ZR-Vは新開発の「2.0L直噴エンジン」と2モーター内蔵電気式CVTの〈スポーツe:HEV〉が初めて搭載されたSUVで、その2つがタッグを組むことで滑らかな走り出しとパワフルな加速を実現している。そもそも「e:HEV」とは、走行用と発電用の2つのモーターに、高効率エンジンを組み合わせた2モーターハイブリッドシステムのこと。バッテリーからの電気によってモーターのみで走行するためガソリンを使わず電気自動車として走行する「EVモード」、エンジンの力で発電した電力で走行用モーターを駆動し、加速時にはバッテリーからの電力も合わせて走行する「ハイブリッドモード」、高速クルーズ時にはエンジンと車輪を直結し、エンジンの力で走行する「エンジンモード」の3つのモードを効率よくシームレスに使い分け、あらゆる場面で軽快に走りを楽しむことができるのだ。「2.0L直噴エンジン」は世界トップレベルとなる約41%の最大熱効率を実現し、燃費向上にも寄与。ガソリン車にも劣らぬパワーを持ちつつ地球には優しい、そんな嬉しい要素たっぷりのハイブリッドカーを走らせること約1時間半。到着したのは東京本土で唯一の村、檜原村にある「檜原村役場」。なんでも役場の中には、この村で知らない人はいない名物店主の営む喫茶店があるんだとか……! ※Honda測定値

店内を暖めるのはペレットストーブ。レアチーズケーキと檜原マイタケ入り和風きのこのパスタはどちらもドリンクとセットで注文可能。パスタドリンクセット¥980、自家製レアチーズケーキセット¥650◯東京都西多摩郡檜原村467-1 ☎︎090•4667•1971 9:00〜17:00 年末年始休

 役場の入り口をくぐってすぐ目の前に現れたのがこの日の目的地のひとつ『カフェせせらぎ』。店主は銀座で35年にわたり喫茶店を営んでいた幡野庄一さん。モンブランで有名な銀座『みゆき館』をはじめ、多いときには15店舗ほど都内で喫茶店を経営していたという。故郷でのびのびと暮らしたいと、2005年に40年ぶりの帰郷を果たした際、村役場のロビーを喫茶店にしてほしいという村長からの希望で新たに喫茶店をオープン。大きなガラス窓のそばにある特等席に座れば、秋川渓谷の清流や木々たち、食べ物を求めてやってくる野鳥を眺めながら食事を楽しめる。「檜原村は水道水にも沢の水が使われるほど、とにかくお水が美味しいんです」と幡野さん。確かにその水を用いてハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーはまろやかで飲みやすく、森岡さんも一口飲んで「美味しい……!」と思わず笑顔に。自家製の濃厚レアチーズケーキや、肉厚で歯応えのある名産の舞茸で作る和風パスタを森岡さんは「ワイルドだなぁ」と驚きながらペロリと平らげ大満足。窓の外を眺めると、ちょうど木の枝に野鳥の姿が。幡野さんいわく「これは檜原でよく観察できるヤマガラです」。野鳥の他に、ニホンザルやツキノワグマなども生息しているそう。都内にこんなにも自然を感じられる場所があるなんて、東京は狭いようで広い。

 クルマと運転手が一体化する「ダイレクトアクセル」。

 次の目的地へ向かうべく、今度はくねくねとした山道をひたすら走る、走る!「アクセルを踏んでから加速までの反応が早くて、クルマとの一体感がありますね」と森岡さん。その理由は「ダイレクトアクセル」にあり。アクセル操作に応じてエンジンを速やかに始動し発電、まるでアクセルペダルを踏み込む足と直結したかのようなレスポンスのよい加速を実感できる。

 ドライブシーンに合わせて4つのモードを選択できるドライブモードスイッチも搭載。すべてのシーンで愉しめる「NORMALモード」、ダイレクトで力強い走りを実現し、ワインディングでも活躍する「SPORTモード」、なめらかな走りでエコドライブをアシストする「ECONモード」に加え、雪上でもスムーズ加速と減速、旋回をアシストする「SNOWモード」の4つモードを使い分けることができる。「以前、映画の撮影をしていたときに突然大雪が降ってしまって。そのときに乗っていたクルマには雪道で助けてくれる機能なんて付いていなかったのでツルンと滑って大変でした(笑)。そんなときに『SNOWモード』があると心強そうですね」
 ちなみにZR-Vはe:HEV搭載の全グレードでFFと4WD、2種類の駆動方式をラインナップ。4WDは四輪駆動を基本に、走行状況に応じて先手を打つように前後のタイヤの駆動力配分を最適に調節し、ハンドリングに安定感を生み出してくれる「リアルタイムAWD」を採用しているため、雪で滑りやすく走行が不安定な路面でも、安心安全。雪上旋回や雪上登坂の際にも助けてくれて、多少の雪ならいつもどおりの快適なドライブが楽しめる。山道のドライブにも超もってこいなクルマかも!※タイプ別設定

ゆとりのある座席と見通しのよいウインドウが、運転を快適にしてくれる。

「足元が広々していて、見通しもいい。全体的にゆとりを感じます」。ZR-Vはセダンのように上半身をゆったりとシートバックに預けながらも、ペダルはスムーズに前方へ踏み込めるようなつくり。スクエア型のフロントウインドウと水平なインストルメントパネルによって、視界はワイドにすっきりと。リアウインドウの後方視認性が高いため、全方位の視界がよく、ウインドウがあらゆる場面で運転のしやすさに貢献。その他にもヘッドライト点灯時にステアリングやウインカーを操作すると、曲がろうとする方向の内側の路面を照らして歩行者などをより見やすくする「LEDアクティブコーナリングライト」や、滑りやすく荒れた下り坂や急勾配の下り坂でもボタンひとつで約3km/h〜約20km/hの車速をキープして、ブレーキの踏み過ぎによるスリップを低減する「ヒルディセントコントロール」などの運転サポートもあり、乗車する全員が安心できる仕組みがいっぱい詰まっている。車内にゆとりがあるだけでなく、これでもかというほど安全に配慮したクルマはきっと運転手の気持ちにもゆとりをもたらしてくれるはず。※タイプ別設定

山のてっぺんにポツンと立つ映画館。

4Kプロジェクターで映し出すため、音声だけでなく映像も映画館並み。予約は1日1組。◯東京都西多摩郡檜原村※以下非公開 ☎︎042・508・2913 宿泊料金や空室情報など、詳細はHPをチェック!

 対向車が来たらどうしよう、と思うほど細い山道を抜けたところに『THEATER 1』を発見! 「うわ! 気持ちいい〜!」と、目の前に広がる浅間尾根を見て興奮気味の森岡さん。標高600mの山地にポツンと1軒。部屋に入れば、100インチのスクリーンが迎えてくれた。映像はもちろん、ドルビーアトモスのサウンドシステムがすごいのなんの。映画のオープニングから、臨場感のある大迫力な音が流れて「ここ、かなりいいですね。映画の試写会場としても十分使えそう(笑)」と森岡さんも太鼓判。映画以外に景色を見ながらテントサウナでととのうもよし、バーベキューでお腹いっぱいになるもよし。夜になれば満天の星が広がる。山にいることだし、日々飛び交う情報や仕事はいったん置いといて、誰にも邪魔されずにゆっくりと自分の時間を過ごす。そんな日がたまにはあってもいい。

 くねくねと山を下る帰り道。行きと同じく、都心までは車で1時間半ほど。「『e:HEV』を搭載したZR-Vなら、長距離運転もあまり疲れないような気がします。このクルマで次はもっと遠くにも行ってみたいです! 次に購入するならハイブリッドカーかな」と、ZR-Vの運転をして「e:HEV」に魅力を感じた森岡さん。満足げな表情を見せながら帰っていった。

今回ドライブしたe:HEV搭載のクルマ

ZR-V e:HEV

流れるようなシルエットとSUVらしい力強さを凝縮したプロポーションも魅力のひとつ。すっきりとしたテールゲート開口とシンメトリーで隅々まで限りなくフラットに仕立てたラゲッジスペースは、荷室フロアと開口部の段差を小さくして、積み降ろしもしやすく、ゴルフバッグやスーツケースなどの大きなものもサッと入れられるほど大容量。リアシートを倒せばさらに広々空間へと変身。スノーボードをはじめとした長尺ものやキャンプ道具一式などの大荷物も積み込める。爽快でパワフルな走りを楽しめるだけでなく、日常的にも使い勝手のいいSUV。

e:HEVをもっと詳しく👇
https://www.honda.co.jp/ehev/

プロフィール

森岡 龍

もりおか・りゅう|俳優、映画監督。1988年、東京都出身。2004年に映画『茶の味』でデビュー。2011年には監督、脚本、編集を務めた映画『ニュータウンの青春』でぴあフィルムフェスティバルのエンタテインメント賞を受賞。2022年12月には、脚本・監督を務めた映画『北風だったり、太陽だったり』、主演も兼務した『プレイヤーズ・トーク』がそれぞれ公開された。

Instagram: @ryu_morioka