カルチャー

田中克海さん(民謡クルセイダーズ)による、正月演奏をお届け!

2022年1月1日

米軍ハウスの庭にあった、朽ちた物置を改造したほったて小屋がこの冬に完成しました。
元々、昔住んでいた美大生が仲間達と酒盛りをしながらトンカントンカンと作っていたのですが、あともう一歩のところで完成せずに放置されていたものを、吉祥寺BAOBABの店主、ヨウスケ氏(池畑工務店)が3日間で、光いっぱいの気持ちいい小屋に仕上げてくれました。感謝!
早速、エグいエコーをフルテンにしたカラオケマシーンにギターやキーボードを繋いで、ほったて小屋のアンビエンスを楽しんでいたところ、POPEYE Webからお正月の民謡ビッグチューンのリクエストが!
ということで完成したばかりのシャックから、ダウンホームな『秋田大黒舞』をどうぞ!

コラ 目出度い目出度い 商売繁盛
ご家内繁昌 皆様おまめで
金儲けどっさり!!!

と景気良く謳われるこの曲ですが、
元々は貧乏な芸人が、お正月に大黒天のコスプレで家々を回ってお米やお金を貰い歩苦時に唄ったものらしく、そんな背景を知ると途端にブルージーな曲に思えてきますし、そういえば元曲の三味線のフレーズも、50sシカゴ・ブルースではありませんか。

さらに大黒天のコスプレをされて家の前に来られると、単なる物乞い扱いも出来ず、中には家に上げて持て成す人もいたらしいですから、いつの時代も困難な時ほど明るくしているので間違いなさそうです。

コロナがしぶといタフな時代ですが、こちらも大黒舞よろしく2022年もYOI YOIと参りましょう! 皆様おまめで 金儲けどっさり!!!

プロフィール

田中克海

たなか・かつみ| 1971年、岡山県生まれ。かつて戦後間もない頃、偉大なる先達――東京キューバンボーイズやノーチェクバーナが大志を抱き試みた日本民謡とラテン・リズムの融合を21世紀に再生させるバンド、民謡クルセイダーズのリーダー/ギタリスト。東京西部、米軍横田基地のある街、福生在住の田中克海と民謡歌手フレディ塚本の二人を中心に2011年に結成された民謡クルセイダーズ。失われた音楽「日本民謡」をもう一度「民の歌」として蘇らせるため、カリビアン、ラテン、アフロ、アジアなど様々なダンス・ミュージックとの融合を試み、メンバー・チェンジを繰り返しながら、2016年、現在の10人編成となる。2017年12月にファースト・アルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』をリリース。フジロックフェスティバルや東京JAZZ、Peter Barakan’s LIVE MAGIC!など人気フェス出演を果たす。2019年4月にファースト・アルバムがイギリスでリリースされて以降、コロンビアやヨーロッパ・ツアーを敢行し、オーストラリアとニュージーランドで開催されているフェス、WOMADにも出演。2020年8月、コロンビアのバンド、フレンテ・クンビエロとのコラボレーションによるEPをリリースするなど、国内外で高い評価を受けている。

民謡クルセイダーズ OFFICIAL WEB SITE
minyocrusaders.com