カルチャー

☑️ゴールデンウィーク後半のTO DO LIST

面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!

2025年5月2日

大型連休も後半に突入。今週は、自宅や近所でできるプチ遊びから、GWならではのビッグなイベントまで、遊びすぎてもうネタ切れ〜ってときに思い出して欲しいアレコレを紹介中。朝から晩まで、楽しいことを詰め込んじゃおう。


5月5日は子どもの日。
大人の“子供心”をくすぐる遊びをする。

夏の装いの準備をする。

料理でちょっと冒険。


ART

新城大地郎さんの個展「​赤」に行く。
@ANOMALY

《 Aka 01 》 2025年 h 162 x w 130.3 cm キャンバスに墨 © Daichiro Shinjo

POPEYE Webのミニコラム連載にも登場してくれた注目の若手アーティスト、新城大地郎さんの東京での個展が開催される。1992年、宮古島生まれ。新城さんが扱うのは、墨と筆。動物の骨や皮膚から抽出した膠と、煤を自ら煮込んで作った墨。それらをキャンバス上で展開させたモノクロームな世界からは、まるで生きているかのように柔らかで大胆なエネルギーが感じられる。

由来や型のリサーチプロセスを経て選ばれた、解読できないほどの太い文字。そんな特徴のある新城さんの作品は、儀式的ともいえる長いプロセスの末に完成されたものだ。「書は散なり」なんて言葉があるけれど、まさに、身体と書が一致する瞬間の重なりが再現されていて、圧巻。本展に並ぶ新作を刮目あれ!

インフォメーション

新城大地郎​ 個展「​赤​」

会場:ANOMALY(東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4F)
会期:2025年4月26日(土)〜5月17日(土)
時間:12:00〜18:00
休み:日月祝休廊、4月29日 (火)、5月3日 〜 6日 (土・日・月・火) は開廊
料金:入場無料

Instagram
https://www.instagram.com/daichiro_/
Official Website
https://anomalytokyo.com/exhibition/shinjo-daichiro-aka/

「MOT Plus サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス」に行く。
@東京都現代美術館

Mathilde Brandi, taken at Kurimanzutto gallery NYC 2025

Mathilde Brandi, taken at Kurimanzutto gallery NYC 2025

NYパンクのシンボル、パティ・スミス。『ホーセス』でのデビュー以来、1960年代後半から制作を続けている絵画と写真に加え、2010年代からはインスタレーション作品にも創作の幅を広げている。今年開館30周年を迎える東京都現代美術館の新企画「MOT Plus」の第一弾として開催される本展は、そんなパティ・スミスと、写真家ナンゴールディンを追ったドキュメンタリー『美と殺戮のすべて』の劇伴を担当したことでも話題のサウンドウォーク・コレクティヴとの共同制作にフォーカスする。原発事故や森林火災、動物の大量絶滅といったテーマを探求する映像と「音の記憶」の交差。80歳を目前に控えた生ける伝説のパンク精神を受け継ぎに、ぜひ足を運んでみよう。

インフォメーション

MOT Plus サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス

会場:東京都現代美術館
会期:2025年4月26日(土)-6月29日(日)
休み:月曜日(5月5日は開館)、5月7日
時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,800円

Official Website
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/MOTPlus-correspondences/


EVENT

「TOKIO ART BOOK FAIR 2025 by TOKYO ART BOOK FAIR」に行く。
@芝パークホテル

タイトルをよーく見ると、「TOKYO」ではなく「TOKIO」とある。そう、この「TABF」はいつもとちょっと違う。「TABF」のように公募ではなく、過去に出店経験がある20組が招待した、国内外のアーティストや出版社、書店、ギャラリーなど55組が集まるイベントなのだ。会場は約1500冊もの蔵書と美しい本棚を持つ『芝パークホテル』で、通常よりもさらにぎゅぎゅっとコンパクトに濃密なコミュニケーションが取れる場となっている。タウントークで連載中の「Atelier HOKO」も、読書という行為にまつわる人間のふるまいや感覚について、様々な「問い」を投げかけるような興味深いエキシビジョンを用意しているらしい。ゴールデンウィーク後半は、紙媒体を愛する人々との心踊る出会いと会話を楽しもう。

インフォメーション

TOKIO ART BOOK FAIR 2025 by TOKYO ART BOOK FAIR

会場:芝パークホテル(東京都港区芝公園1-5-10 )
日時:2025年5月2日(金) 〜4日(日)
時間:2日(金)は13:00〜19:00、3日(土)〜4日(日)は12:00〜19:00 ※最終入場は閉場の30分前まで
料金:一般:1,500円(税込)、25歳以下:1,000円(税込)、19歳以下:無料 ※チケット完全予約制

※チケットの発行手数料に別途165円(税込)がかかります。
※会場での当日券販売はありません。チケットに空きがあれば、当日でもオンライン予約が可能です。

チケット予約はこちらから。
https://www.ticketpay.jp/search/?keyword=TOKIO+ART+BOOK+FAIR+2025

Official Website
https://tokyoartbookfair.com/

「UNITED in WHITE」に行く。
@TABAYA United Arrows 1F Gallery

『ユナイテッドアローズ 原宿本店』がリニューアルし、『TABAYA United Arrows』として4月25日にオープン! 新しくなった店舗では、磨き上げられた日本の職人技や美意識が反映されたファッションアイテム、骨董品、日用品などが世界中から集まる。特に注目したいのが、1階にあるギャラリーの記念すべき初回展示。和文化に大きな影響を与えたとされている韓国の伝統工芸にフォーカスし、無限の可能性を連想させる「白」をテーマに7名の作家の作品を展示販売している。会場には韓国の伝統的な技法で作られたファブリック作品や白磁、ガラス作品などが揃う。工芸的な美しい白とミニマルでモダンな雰囲気が混じり合った品々は、部屋に置くだけで特別な空気を作り出してくれそうだ。原宿のアイコンプレイスの新生を祝うとともに、日本文化とも深い関係にある韓国の美しい工芸作品を手に取りに行ってみよう。

インフォメーション

UNITED in WHITE

会場:TABAYA United Arrows 1F Gallery(東京都渋谷区神宮前3-28-1)
会期:2025年4月25日(金)~5月26日(月)
時間:12:00〜20:00

Instagram
https://www.instagram.com/tabaya_unitedarrows/


BOOK

『あたらしい散歩──専門家の目で東京を歩く』を読む

大北栄人、林雄司(著)

「昔の渋谷は楽しかった。今はつまらない」。最近よく聞くこの言葉、気持ちもわからなくはないが、とはいえ楽しむ努力をしてない人がほとんどなんじゃないか。視点を変えれば、見える景色は変わるってのに。専門家と街歩きしてみることを通して、このルポルタージュが鮮やかに示したのは、まさにそれ。いきなり接着剤の専門家と渋谷を歩いちゃうって発想からもう虜。こりゃオルタナティブ系『ブラタモリ』だ。¥2,530/Pヴァイン

『知覚の宙吊り: 注意、スペクタクル、近代文化』を読む。

ジョナサン・クレーリー (著), 岡田 温司 (監修)、石谷治寛、大木美智子、橋本梓 (訳)

長らく非人道的なプレ値古書でしか入手不可だった名著が、懐にやさしい文庫本で再登場。「注意を払う」という振る舞いが、近代的な主体性を形成する上でいかに重要だったのかってことを、マネ、スーラ、セザンヌを主な素材にしつつ、あらゆる学問や知的エピソードで味付けしながら浮かび上がらせる。訳者解説にもあるように、アテンション・エコノミーが問題視される今こそ読まれたし。¥3,300/平凡社

P.S.
新生活が始まって一ヶ月が経ったけど、良くなったのはお味噌汁の味だけ。いつか仕事でもダシの効いた記事が書けるようになりたいな。(なんちゃって)