TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】オアフランニングクラブ、ホノルルベイビー

執筆：光石研

2025年5月30日

光石研

text: Ken Mitsuishi
edit: Eri Machida

#タウントーク #タウントーク 2025年5月 #光石研

　初めて触れたアメリカが、ハワイだった。1983年。仕事で訪れた夢の島は、ポパイ少年には刺激がいっぱいだった。自由時間、ショッピングセンターの裏にあったタワーレコードでレコードを買い、隣のメガネ屋さんでレイバンのグラサンを買った。Tシャツ屋さんでは、その場でフエルトをプレスしてくれるサービスがあるのを知り、フォントでオリジナルTシャツを作ってもらった。今とやってることが変わりないので、余りの成長の無さに赤面するが（笑）

　昨年のある日。呑み仲間と食事中、ハワイの話しになった。みんなそれぞれに、いつ以来行って無いとか、実はまだ行った事ないんだとか話してて、んじゃみんなで行きますか！なんて盛り上がった。そんな中、ボクがいきなり「ただ行くんじゃ面白く無いんで、マラソン大会に出ませんか？」とマラソンの話題をぶち込んだ！　実はボク、7〜8年前に2度ほど、ハワイのフルマラソンに出た事がある。還暦記念にもう1度ホノルルマラソンと思ってたのに、コロナで中止になった。んじゃ、地元北九州の市民マラソンに、と思っていたら、こちらも中止。それまでなんとか続けてたランニングも、モチベーションが下がり、サボりがちになっていた。あれから数年たち、心残りも有りいつかは走りたいと思っていたので、ここはチャンスと話題に上げた。
「12月のホノルルフルマラソンはすぐだし、練習して無いし無理だよ」弱気なみんなに、

「イヤイヤ、それが毎年4月に、ホノルルハーフマラソンがあるんですよ！ハーフですよ、ハーフ！ゆっくり歩きながら、ハワイの景色観ながら、のんびり行けばいいじゃないですか。だってハーフなんですから！」セールスマンよろしく、説得するボク。すると2人の仲間が、「そうか、なんだか面白いかもね。まだ大会まで半年以上あるし。ハーフならなんとかなるかも！」そんなこんなで、みんなでエントリーが決定。それぞれ現地集合と相成った。

　さて、そうとなったらまずはチーム名。咄嗟に「オアフランニングクラブ、ホノルルベイビー」が浮かんだ。なんだかよく分かんない名前だけど、ノリですよノリ。これでいこう！お次はTシャツ作りだ。

早速、タブレットで写真を撮り、スクショして電子ペンで手書き。なんともデジタルのアナログ使い、全てが自己流。

　皆さんはありがた迷惑かもしれないが、ボクと関わったからには、ノッてもらうしか無い。出来上がったTシャツを皆さんにお配りした。