フード

ソーダ割りを美味しく作るには。

ほんの少しで大きく変わる。

2022年8月21日

シティボーイ、はじめて1人でバーに行く。


photo: Kazufumi Shimoyashiki
illustration: ZUCK, Yoshifumi Takeda (Portrait)
text: Tamio Ogasawara
2022年9月 905号初出

先生は『バー ヴェルク』の成田玄太さん。

氷はジップロックに。

 ロングカクテルのソーダ割りに欠かせないのが氷です。コンビニの氷でもいいですが、冷蔵庫の製氷機で作る場合は、一度取り出し、ジップロックに入れて氷をもう一度凍らせる(締める)と溶けにくい氷になるんですよ。


注ぎ方と混ぜ方のコツを覚えよう。

 ソーダを注ぐ際はなるべく氷に当たらないようにすることが大事です。氷に触れるとソーダの温度が急激に下がり、泡が立って炭酸が抜けてしまいます。強炭酸が好みなら混ぜないように。ハイボールなど味を均一にしたいならバースプーンなどで混ぜましょう。僕の場合は炭酸も残しておきたいので、一度氷の下までバースプーンを入れ、氷を持ち上げて、下ろすことを1回だけやります。


持っておくといい、
バースプーンとビターズ。

 常温のスピリッツをステアして冷やすときにもバースプーンはあると便利。バーグッズは浅草の『創吉』一択です。数滴かけるとカクテルらしくなるビターズも1本くらい酒屋さんで買っておくと本格的になると思います。


ジンやウイスキーは冷凍庫へ。

 カクテルは基本的に冷えているほうが美味しいと思います。すべてが冷えていると作りやすいので、ジンやウイスキーは冷凍庫で冷やしておくといいでしょう。ウイスキーなどはとろみもついて飲み口も柔らかくなりますよ。


ロックフィッシュ流ハイボールの作り方

 銀座の『ロックフィッシュ』では氷の入っていないハイボールが飲める。氷がないのにちゃんと冷えていて、味も濃くてとても美味しい。店主の間口一就さんによるとこのように作る。「ウイスキーとグラスを冷凍庫に入れておきます。ウイスキーをダブル(60㎖)で入れ、ウィルキンソンの瓶のソーダを勢いよく注いで満たします。削ったレモンの皮を上から軽く搾って皮のオイル、香りをかけて完成です。ダブルでなくともいつも同じ分量で飲めば味を理解できるようになるので、自分なりに美味しい濃さを見つけると楽しく飲めると思いますよ」

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