ライフスタイル

世界の部屋から。#2/SAN DIEGO

理想の空間を求めて訪ねた世界8都市11部屋。第二回はサンディエゴに住むエドウィン!

2021年4月3日

シティボーイの部屋作り。


photo: Edwin Negado
illustration: Adrian Hogan
edit: Hiroko Yabuki
2021年3月 887号初出

ロックダウンが家で過ごす時間を変えた。

サンディエゴの部屋
Edwin Negado
<Simulation Diary> Owner / <Swish Projects> Curator
エドウィン・ネガド|1983年、サンディエゴ生まれ。共同運営するギャラリーのキュレーターや、クリエイティブスタジオ「Mortis」のプロデューサーなど複数のプロジェクトを同時進行する。このページの撮影も担当。

「ここ数年、毎日働きづめだったんだ。だからロックダウンは生活を見直すいい機会になったよ」と、サンディエゴを拠点にアートプロジェクトに携わるエドウィン。

サンディエゴの部屋

本当に好きなデザインに囲まれていたいと、部屋に溢れていた本やモノを一念発起して処分。作品展を企画したこともあるインディア・トンプソンや、同郷のアーティスト、ジュリアン・クリンスウィックスなど、思い入れのある作品を厳選し、「ピースフルな気持ち」を取り戻した。家具はDIYしたり、近所の遺品セールやスリフトショップで。プライウッドの直線的なラインが好みだそうで、〈Article〉のベッドも〈Modernica〉のデスクも、納得のフォルム。「ベッドは部屋の中で一番好きなコーナー。睡眠の大切さを身に沁みて実感しているからね。あと今はPCを使って仕事をほぼリモートでしてるから、この机が僕と世界を繋ぐ窓なんだ」。晴れた日には窓から太平洋を眺めつつ、ステイホームを満喫するエドウィンなのだった。

. Living Room .

リビング
リビングは仕事場も兼ねる。プライウッド材でDIYした自作の棚は、本やオブジェを。アートの多くは地元の友人のもの。なかでもサンディエゴの彫刻家、India Thompsonのものは至る所に。壁の写真はジュリアン・クリンスウィックスからのプレゼント。

. Workspace .

仕事場
チェアはイームズ。壁の1番大きなプリントはマイク・ミルズで、8年間しまってあったが、ロックダウン中ついに額に。

. Bedside .

寝室
家具メーカー〈Article〉のベッドの上に〈PENDLETON〉のブランケットを。クッションはメキシコ人アーティスト、リリアン・マルティネスのデザイン。「いつか一緒に仕事をしてみたい!」

. Bathroom .

バスルーム
バスアイテムにもグッドデザインを。〈BRAIN DEAD〉のデオドラント「SALT & STONE」をはじめ、〈コム・デ・ギャルソン〉のフレグランスや〈イソップ〉を愛用。歯ブラシ立ては東京の『BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK』のグラス。
バスルーム
エドウィン専用のバスルームが部屋の隣に。比較的手付かずだが「これから自分流にアレンジするつもり」。

House layout

AREA サンディエゴ・カーメルバレー
SPACE 1ROOM   22㎡
REMARKS テラコッタの屋根など地中海様式を取り入れた築28年の一軒家に、家族2人と同居。エリア名はスペイン語で「崖の牧場」という意味で、同様の家が立ち並ぶ。