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雨の日のデーゲーム

POLO RALPH LAUREN

2026年3月10日

styling:Satoshi Kamei
photo:Reiko Toyama
hair & make:Yoshikazu Miyamoto
edit:Ku Ishikawa

ベースボールと記憶とアメリカ

 片岡義男さんが翻訳した『ベースボール/この完璧なるもの』という本がある。デイヴィッド・ハルバースタムとピーター・リッチモンドという、いわゆるニュージャーナリズムの系譜に連なる書き手による文章に、女性写真家のダニエル・ワイルの写真が添えられた一冊だ。ワイルは1983年、1990年、1991年のメジャーリーグの球場を訪れ、試合そのものというよりも、その場所に流れる時間を写し取っている。

 ページをめくっていると、ふと気づく。ベースボールはスポーツである前に、ひとつの風景なのかもしれない。

アメリカのワークウェアの延長のように見えるのは、ヤンキースのロゴが入ったデニムのトラッカージャケットだ。デニムジャケット¥88,000、ダブルフェイスオックスフォードシャツ¥25,300、ポロシャツ¥26,400、ペインターパンツ¥35,200、ベルト参考商品、シューズ¥29,700(すべてポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン☎︎0120・3274・20) その他は私物

カーディガンのように羽織りやすいピンストライプのベースボールジャケットの中には、色合いもチェーンステッチもいかにもアメリカンクラシックなシャンブレーシャツを合わせてみた。ブルゾン¥88,000、シャンブレーシャツ¥36,300、ストライプシャツ¥25,300、Tシャツ¥18,700、コットンパンツ¥27,500、シューズ¥29,700(すべてポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)

 デイヴィッド・ハルバースタムは、個人史をベースボールと重ねて記憶してきたという。例えばこうある。

“ドン・ラーセンが完全試合を達成した年、1956年には、私はナッシュビルにいて公民権運動と政治の世界を取材していた。”

“1975年のワールド・シリーズはウオーターゲートの事件が終わったすぐあとのことで、ヴェトナムからのアメリカの軍隊の最後の引き揚げがおこなわれた頃でもあり、私は『ザ・パワーズ・ザット・ビー』を書いている途中だった。”

 こんなふうに、アメリカにおけるベースボールというのは、記憶と接続するほどの普遍性を持っている文化なのかもしれない。もちろんアメリカには、バスケットボールも、フットボールも、アイスホッケーもある。人気の優劣で言えば、ベースボールが常にトップというわけでもない。それでも、ベースボールは、デイヴィッド・ハルバースタムの言葉を借りれば「どのスポーツにも増して、ベースボールは過去を呼び戻す」。ベースボールは、アメリカのひとつの記憶装置なのだ。

編み地でベースボールを表現した、この白いニットはガールフレンドのクローゼットからこっそり借りたいくらいかわいい。フロントにはNYのロゴも編んである。コットンセーター¥60,500、オックフォードシャツ¥30,800、デニムパンツ¥38,500、キャップ¥19,800、ベルト参考商品、スニーカー参考商品、傘¥11,000(すべてポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン) その他は私物

パッチワークを施すブランドは数あれど、僕にとってはラルフ ローレンこそがその象徴。今季はポロカントリーを思わせるチノパンにも。コットンセーター¥176,000、オックスフォードビッグシャツ¥26,400、ビッグチノパンツ¥64,900、シューズ¥29,700、ベルト参考商品(すべてポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)

 記憶装置──それは僕にとってのポロ ラルフ ローレンとほとんど同義だ、というのは思い込みが過ぎるだろうか。若かりし頃、アメリカのファッションやライフスタイルに憧れていた母と、ついこの間そんな話をした。たまたまラルフ ローレンの話題になったのだ。僕が小学生のときに着ていたブラウンチェックのボタンダウンシャツは、ガーゼみたいに柔らかかったこと。弟の小学校の入学式のときに彼女が買った、リネンとシルクでできたシングルボタンのパンツスーツはいまだに記憶に残っていること。

 僕のほうにも断片的な記憶がある。幼い頃にマドラスチェックの半袖シャツを着ていたこと。大学生の頃には、いわゆるポロチノばかりに足を通していたこと。そのうちの一本は、いまはガールフレンドのワードローブに収まっている。将来、子供が生まれたら、幼い頃の正装にはサックスブルーのボタンダウンシャツを着せたいと思う。七五三ならブレザーを着せたい。もちろん、ラルフ ローレンのものだ。

 そんなふうに、世代をまたいだクローゼットを通して、僕らはラルフ ローレンの記憶を受け継いでいる。流行り廃りとは遠く離れた、普遍性や永続性を感じているのは不思議じゃない。それはきっと、このブランドがただのファッションではなく、ある種の古き良きアメリカの物語をまとっているからだ。東海岸のプレッピースタイル、古いカントリークラブ、馬場の匂い、アイビーリーグの仲間たち、そしてブロンクスの球場の芝生。ポロ ラルフ ローレンの服には、そうした風景が自然に織り込まれている。

もう15年以上前になるけれど、田口壮選手と井口資仁選手が所属していたフィリーズ。2008年にワールドシリーズで優勝したから、この鮮明な赤はスポーツニュースでよく見かけた記憶がある。サテンブルゾン¥110,000、パッチワークシャツ¥61,600、Tシャツ¥16,500、デニムパンツ¥34,100、スエードスニーカー¥37,400(すべてポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)

 だから、ポロ ラルフ ローレンとメジャーリーグ ベースボールがコラボレーションするというのは、驚くようなことでもないんだろうと思う。実際、実際、MLBとのパートナーシップが始まったのは 2018 年のこと。関係性は長期的に続いていて、21年にはヤンキース限定カプセルコレクションを共同で展開している。さらに今回は、アメリカが建国から250年を迎えることもあり、「タイムレスアメリカーナ」というテーマにもとづいている。それは僕からすればラルフ ローレンが僕の個人史と結びついていることとほとんど同じで、そうであれば、今度はデイヴィッド・ハルバースタムに倣って、ベースボールを個人史に結びつけてみたいと思った。そうしてこの前の休日は、野球場に足を運んだのだけれど、残念ながら雨だった。

 でも、この日は僕にとってベースボールと人生が交差する、記念すべき一日だ。

 春の雨は、野球場を少しだけ静かにする。スタンドの観客も、どこか落ち着いている。ビールの泡はすぐに消え、売店の紙袋は湿気を帯びる。グラウンドの土は色を深くし、芝の緑は濃くなる。こんな日は、試合を見るというよりも、球場という場所を眺めているような気分になる。ダニエル・ワイルなら、きっとこんな瞬間を見逃さなかったのだろう。

 もちろん、僕らの写真はあの本のようにはならない。でも、それでもいいと思う。ここで撮った一枚はきっと、僕らの個人史の出発点になるのだから。

™/©2026 MLB

インフォメーション

POLO RALPH LAUREN

ラルフ ローレン ☎0120·3274·20

Oficial Website
https://www.ralphlauren.co.jp/

日本国内ではラルフ ローレン 表参道、公式オンラインストアをはじめ下記の店舗での販売に加えて、松屋銀座本店と大丸札幌店では期間限定ポップアップも登場。

国内取扱店舗:
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