カルチャー
生きた酵母でパンを一緒に作ってみませんか?
エデュケーション・クラブ Vol.2 / 春のパン作り
2026年3月6日
photo: Masaru Tatsuki
text: Fuya Uto
「エデュケーション・クラブ」とは、POPEYEが作ってきた記事や企画を授業形式でお届けするイベントです。
雑誌作りと同じように、「好奇心」を軸にいろいろな年代、性格、暮らし方の人が集まる出入り自由の学びの空間を目指しています。
「エディケーション・クラブ」の第2回は、そんな生きた酵母を使ったパンの一つであり、最も家庭料理的存在の「カントリーブレッド」作りを開催します! 実際にサワードウ種をシェアしてもらい、自宅での育て方をレクチャーいただきながら、自分の手でパンをこねて、発酵させて、焼いてみようという授業です。講師はデンマークの伝統的なロブロやサワードウブレッドのベーカー、クリスティーナさん。
教えてくれる人
Kristina Ganea
クリスティーナ・ガニア|1974年、モルドバ生まれ。2018年に夫の仕事の関係で、家族でデンマークから東京に移住。オーガニックで身体にやさしいパンを娘に食べさせるために、国産小麦粉をはじめとする材料のリサーチやパンの勉強をしながら自宅で毎日パンを焼き続け、2022年12月に広尾にサワードウ・ベーカリー『BRØD』をオープン。挽きたての石挽き粉を使い、サワー種で長時間発酵させたパンにこだわっている。
Official Website
https://www.brod.jp/
Instagram
https://www.instagram.com/brod.jp/
日時:3月31日(火)
集合場所:初台「Taupe Studio」
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-38-12 三谷ビル3F
イベントでやること
1:パンをつくる
『BRØD』で普段使っているオーガニックな小麦粉とサワードウ種を使ってパンを焼きます。こねたり、発酵させたり、成形したりという作業を、4人1組になって行い、1ホールのパンを作ります。
2:サワードウ種の育て方を教わる
クリスティーナさんに、サワードウ種の育て方を学びます。街のベーカリーや友人同士で種を分け合ったり、週末の朝には家族でパンを囲むというデンマークのピースフルな文化についてもお話していただきます。
3:試食
発酵を待つ間に『BRØD』のパンを試食します。まずは何も付けずに、滋味深い味わいを噛み締めて。それから、ジャムやバター、スプレッドなどをつけて楽しみます。
●当日のタイムスケジュール
10:30 受付開始
11:00 授業開始。生地の準備と説明。
12:30 休憩
13:30 成形
15:00 焼成
17:00 完成・解散
※当日の状況により、変動する可能性があります。
●参加特典
1:『BRØD』のサワードウ種をシェア! 家で愛でて、自分だけの種を育てましょう。
2:受講の証として特製ワッペンを2枚プレゼント。デザインは「フェンバーガーハウス」館長のロジャー・マクドナルドさん。トートバッグや帽子などに貼って楽しんでください。
左/「エデュケーション・クラブ」の校章。 右/パン作りの授業専用の一枚。販売はしません。
●募集人数
16名
●料金
¥11,000(tax in)
●服装
粉がついたり汚れたりしても問題のない、動きやすい服でお越しください。真心込めてこねていると、暑くなってくるので、脱ぎ着しやすい格好がいいかもしれません。
●持ち物
エプロン、タオル、密閉できる瓶、A4くらいの大きさの袋(お土産用)
※発酵や焼きあがりを待つ時間があるので、自分の好きな本や暇つぶしグッズを持ってきても◎。
予備知識メモ
そもそもサワードウ種のパンってなんだ?
「サワードウ種」のパンは、約5700年前には既に存在していたとも伝わる、人類史上最古の膨らんだパンと言われています。ほのかに酸味があり、主食として好まれているハード系のひとつですが、今回つくる「カントリーブレッド」はその派生の筆頭。材料は小麦、サワードウ種(小麦と水を発酵させたもの)、水、塩といたってシンプル。19世紀に商業用のイースト種が発明されるまで、世界中のパン作りはこの継ぎ足しながら育てる発酵種が主流でした。その栄養価、その保存性の高さからも、後にアメリカのゴールドラッシュ時代でも、ディガーたちにとって不可欠な食べものとして定着した側面もあります。
自分だけのサワードウ種を育てる手引書。
ここからは、先の記事では触れられていないサワードウ種の「飼育方法」をお届け。具体的なやり方は以下のとおり。簡単にまとめると、ガラス容器に水と小麦粉を同じ分量(例えば50gずつ)混ぜて部屋に置いておき、翌日に半分捨てて25gずつ足す、という工程。5〜7日間繰り返せば、自分だけの種が完成!
①サワードウ種の半分を捨てる。
②残った部分(種と呼ぶ)に同量の水と小麦粉を加える。
>維持のみを目的とする場合:水50gと小麦粉50g程度の少量で十分。
>焼成に使用する場合:焼成に必要な量と同量の水と小麦粉を加える。
③室温で発酵させる。
>維持のみの場合:1日発酵させた後、上記の手順を繰り返す。
>焼成に使用する場合:高さが2倍になるまで発酵させ、必要な量を取り分けて焼成に使用する。種を一部保存し、その種で給餌工程(②〜③)を繰り返す。
※しばらく焼成に使用しない場合:給餌後、室温で2~3時間発酵させ、冷蔵庫で保存する。数日間は再び給餌が必要になるまで保存可能。焼成したい時は冷蔵庫から取り出し、焼成前に少なくとも2回給餌プロセスを繰り返せばOK。
生きているのかな、と不安になりますが、意外とタフなので大丈夫。クリスティーナさん曰く「健康だと泡立ち、花の香りを伴うヨーグルトのような香りがします」とのこと。実際、POPEYE Web編集部でも育ててみると、確かにモコモコと動いている様子でカワイイ……!
では、皆様のご参加を心よりお待ちしています! もし、より酸っぱい風味にしたければ、エサにライ麦を入れてみるなど、自分の好みや身体に合わせてサワードウ種を育てていく。その深みを味わえば、きっと奥行きのある毎日が送れるに違いありません!