トリップ
はじめてのパックラフト体験記。【後編】
長瀞で遊ぶ。
photo & edit: Masaru Tastuki
text: Ryoma Uchida
2025年6月7日
パックラフトで「地球の窓」を覗く。
東京都心から約2時間。明治時代から観光地として栄えてきた埼玉県・長瀞(ながとろ)町。長瀞の岩畳をはじめ、秩父の地は、日本列島の形成の際の重要な地質資源を観察できる場所として、数々の研究者が訪れた場所でもある。そんな町全体が「県立長瀞玉淀自然公園」に指定されていて、土地の真ん中を流れる荒川の両岸は美しい景観を楽しめる。
パックラフトはどんな場所からでもはじめられる。今日は、車でもアクセスしやすく、景観も良い「岩畳」のエリアからスタート。対岸には観光向けの周遊船も見えた。 案内は、川をフィールドとしたアクティビティを専門とする〈アムスハウス&フレンズ〉の平井琢さん。膨らませたパックラフトを川面に浮かべ乗りこむと、水流に沿って自然に出航した!
「パドルは真ん中を意識して、等間隔に手に持って漕いでいきます。利き手を固定して、反対の手を動かすイメージで漕いでみるとやりやすいですよ。また、重心が後ろに行くと進みづらいので姿勢は前にしてみるといいですね。どんなスポーツでもそうかもしれませんが、見た目が綺麗な方が上手くいっているんです。自己流でやるのも楽しさですが、良いフォーム、スタイルでやってみると上手くいくんですよ」
流れがある川は上流を目指すと、帰り道に戻って来やすい。上流をすすみ、下流の流れで戻るルートで向かった。ただ、パドルで力づくで漕いでも同じ場所をぐるぐると回ってしまう。水上にも慣性の法則が働くから、少し漕ぎつつ、微調整して真っ直ぐ進んでいくことを意識。
このあたりの河川は穏やかだ。川の水が深く、流れが静かなところを「瀞(とろ)」といい、ここ「長瀞」の名前の由来にもなっている。河原の岩肌はしま模様で、薄い層が重なっているのが見える。崩れやすく、崩れた跡を目視できるのも長瀞の代表的な岩石「片岩(へんがん)」の特徴だ。
断層の動きで岩石が砕かれたところを荒川が侵食してできたこの岩壁は「秩父赤壁」といわれ、約8500万年~約6600万年前に、地下深くに引き摺り込まれたものが見られる。地球の表面が動くことを説明した学説「プレートテクトニクス」を体感できる「地球の窓」でもあるのだ。
川には流れがないように見えても、上流から下流への水の流れとは反転した「反転流」という流れの箇所がある。急流では危険な箇所でもあるけれど、こうした穏やかな河川では川の上で止まったり休憩したりできるスポットだ。「これは『エディ』とも呼ばれる所で、落ち葉などがたまる溜まり場でもあります。楽な方に身を任せて流れていくと、汚い場所にたどり着いてしまうというのもなんだか不思議ですよね」と平井さん。
仲間たちと合流し、テントサウナで汗を流す。
レクを楽しんだ後は、〈アムスハウス&フレンズ〉の仲間たちや長瀞で活動する方々と合流。趣味で持っているというテントサウナを広げて、近くの川辺で楽しんだ。
テントは準備だけじゃなく片付けまで。平井さんは「『日常化』が大事なポイントなんです」と話す。
「慣れないことを楽しむってあると思います。テントを立てること自体を楽しむならいいけれど、テントが楽しむための“手段”の場合はサッと組み立てられた方がいいですよね。日常的に反復練習すればスムーズです。自分の場合、慣れたフィールドで行う川のアクティビティは『日常的化』していますが、知らない川や、山登りなどの違う分野のことをする場合、段取りも悪くなるし、慎重に準備・計画をする必要があります。」
初心者の場合「非日常」であることを意識しつつ、それを楽しむだけじゃなく、川下りやキャンプなどで行う準備、計画、片付けなどの動作を「日常化」していくことが次に繋げるためのポイントだ。それに、自然に囲まれること、人と色んな会話をすること自体が「日常化」していくと、普段の生活がもっと豊かになっていくような気もする。当たり前のことなんだけれど、「当たり前のこと」って身をもって経験しないとなかなか気づけないな。
ということで、また7月に伺う予定です!
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