TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】私たちの博物館へようこそ/エスペラント博物館への誘い。

執筆:南波文晴(NPO法人エスペラントよこはま 理事)

2024年11月2日

 前回までの三週間で、エスペラント語とは何かについて紹介してきました。最終回の今回は、私たちの小さな博物館「エスペラント博物館よこはま」(NPO法人エスペラントよこはま運営)について紹介したいと思います。

 横浜から京浜急行に乗って左側の車窓を見ていると、井土ヶ谷駅を過ぎた少し先の線路際に、緑星旗(緑の星が入ったエスペラント運動のシンボル旗)をデザインした看板がチラリと見えるはずです。この看板の建物が「エスペラント博物館よこはま」、井土ヶ谷駅を下車して徒歩7分の場所にあります。

 博物館とは名乗っていますが、外見は普通の二階建て住宅です。少し思い出話をすると、エスペラント博物館の実現を目指して不動産屋巡り中に、この空き家が出たときは「これだ!」と思ったものです。駅から近くて洒落た住宅ですが、すぐ横で電車が頻繁に走るので価格は安め。しかし、博物館用には電車がうるさくても構いませんし、電車から見えるように大きな看板を掲げることもできました。

 2021年に開館してから早くも3年が経過し、少しずつ博物館らしい体裁は出来てきましたが、これまでに集めたり寄贈を受けた資料・書籍類は多岐にわたり、分類整理はなかなか終わりそうにありません。何しろ、ザメンホフがエスペラント語を発表してから約140年。その間にエスペランティストたちが世界中で積み上げた実績と記録は膨大です。この「エスペラント界」の大きさと奥深さ、そして今なお世界中で活動している姿を、ご来館の皆様に少しでも伝えたい…。そう願いつつ、現在も博物館の整備を続けています。

 博物館には、机や椅子を並べて集会や勉強会も可能なスペースを設けてあります。本NPO法人の定例会や学習会の他、初めての方向けの入門講習も適宜実施していますので、博物館をご覧になって「エスペラント語を学んでみたい」と思った方は、どうぞお気軽にご相談ください。

(開館時間)午後1時~4時 不定期休

 ご来館日時の希望にできるだけ沿いたいと思いますので、あらかじめ本博物館のウェブサイトからご連絡いただければ幸いです。

https://esperanto-muzeo-jokohama.jimdofree.com/

プロフィール

南波文晴

なんば・ふみはる|「NPO法人エスペラントよこはま」理事。横浜を拠点とし、中立な国際語「エスペラント」の活用・普及、学習支援につとめる。2021年に設立された『エスペラント博物館よこはま』では、エスペラントによる国際交流や、エスペラント文化の蓄積としての図書・雑誌等様々な資料が所蔵されている。

エスペラント博物館よこはま Official Website
https://esperanto-muzeo-jokohama.jimdofree.com/