カルチャー
イギリス中のレコ屋の袋を半世紀ぶん集めた男がいる。
2023年5月30日
Jonny’s Favorite Shop Bags
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フクロウのロゴが最高にクールな1977年創業の店。火事になって移転し、羽が新店舗の方向を指してる。
レコード屋の看板が“顔”、品揃えが“言葉”だとしたら、ショップバッグは“服”なのかな。買ったレコードを包んで表に出るために必要なアウター。オシャレでもあり暮らしの一部でもある。そんなバッグをイギリス全土、半世紀分(1000枚以上)も集めて本にした人がいる。
ジョニー・トランクさんは自分でもレコード・レーベル『トランク』を主宰する生粋のマニア。どうしてこんな本を?
「若い頃からレコードは買ってたけど、ふとしたときに、あらためてレコードバッグの持つデザインの面白さ、多様性や英国らしさ、ノスタルジックな部分に興味を持った。これをコンセプトに本ができるのではと思ったんだ」
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鳥の憎めない表情やシンプルなパッケージが好き。
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高級デパート「セルフリッジズ」にもかつてはレコード売り場があった。品があっていいデザイン。
着想は5年前。長年のレコードマニアたちが読む雑誌『Record Collector』に広告を出し、全土からコレクションを募った。「あの広告欄をいまだにチェックしている人は、ネットで売り買いしないタイプの人間。そういうコレクターや変わり者のところにたくさんいいものが眠っていると予想したし、実際そうだった」
そうやって集めたバッグを並べるだけでなく、ネットの登場以前に廃業したお店に関しても現地まで飛んで情報を聞いて回った。だからだろう、レコード屋の情報だけでなく、いろんな街の音楽好きが集った場所のにぎわいが聞こえてきそうな本にもなっている。
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サッカーのゴールキーパーだったオーナーが開けたお店。
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ロンドンに住み始めた頃に一番通った映画音楽専門店で、自分の人生にとって重要。
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テレビの販売や修理の会社がやってたレコード屋だってわかるグラフィックがクールだね。
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’50年代創業で、買い取りと販売を一緒にやってる店は当時は珍しかった。写真の人の表情や色が良いね。
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2022年のRecord Store Dayに発行。アルファベット順に掲載されたレコードバッグは1940年代から’90年代まで1000枚以上。どの店についてもヒストリーが書かれている。
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プロフィール
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Jonny Trunk
ジョニー・トランク|イギリスの音楽ライター、ラジオDJ。1995年にトランク・レコードを設立。ライブラリー、映画やテレビの音楽など世界のマニアが驚く秘蔵音源の再発などを手掛ける。
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NO.914
2023年5月8日
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2022年1月20日
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兵庫のレコード店『Tobira Records』が教えてくれた、ユニーク・レコードの世界。
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