
「16秒だな」。そう呟くと、時計のストップウォッチを始動させて、複数の敵を鮮やかに始末していく。事が済むと、計測を止め「19秒か……」と残念そうな面持ちでその場を後にする。映画『イコライザー』でデンゼル・ワシントン演じる主人公ロバート・マッコールさんのことだ。世に蔓延る悪を秒で抹殺する必殺仕事人は、公開中のシリーズ最終章では9秒を宣言。アスリートのように最速を目指す神経質な彼の容赦ない仕事ぶりを陰で支えるのは、1作目から一貫して〈スント〉。1、2作目は「コア」だが、今作では最高傑作「9 ピーク」に鞍替え。軍用レベルの耐久性を誇り、バッテリー寿命は最大14日間。元CIA特殊部隊の彼も思わずニンマリなキング・オブ・タフネス。劇中では引退を仄めかすシーンでこの時計を引き出しにしまい、再び悪と戦うことの決意表明として手元に着ける。そう、彼にとってこの時計そのものがスイッチなのだ。
『イコライザー THE FINAL』

©︎Everett Collection/アフロ
BRAND STORY

1936年、フィンランドの冒険家であるトーマス・ヴォホロネンが設立。彼が発案した液体封入式コンパスに端を発する〈スント〉は、以来、ミリタリーやアウトドアにおける高精度なコンパスを数々リリース。1998年発売の「ヴェクター」が、実は初めての腕時計とか。
インフォメーション
〈SUUNTO〉9 PEAK
高度計、気圧計、コンパス、天気予測はもちろん、心拍数、血中酸素濃度、睡眠傾向も計測・分析できるバッテリー式スマートウォッチ。ハイテクモデルではあるが、地元フィンランドの職人によるハンドメイド。ケース径43㎜×厚さ10.6㎜ ¥53,680(スント support-jp@suunto.com)