ファッション
10 STYLE ESSENTIALS/Mark Gonzales
質にこだわるマーク・ゴンザレスの10のアイテム。
2023年4月2日
世間のイメージと自身のスタイルにギャップがあるほど、そこに魅力を感じてしまう。
質にこだわるマーク・ゴンザレスの10のアイテム。

「カラフルで楽しいデザインのものも好きだね。
でも結局、モノの質の良さがすべてだよ。」
東京と大阪での個展開催を機に5年ぶりの来日を果たしたマーク・ゴンザレス。誰も真似できない怖いもの知らずのトリックを繰り広げるプロスケーターのイメージでお馴染みの彼だが、東京滞在中にはちょっとした合間を見つけて銀座へと繰り出して、『和光』でショッピングするというクラシックな一面も。「NYの『バーグドルフ・グッドマン』のような店が、東京だと『和光』だろ? 今回は〈Kenjiro Suzuki〉の艷やかなソックスや色が気に入って〈FEDELI〉のカシミアセーターなんかを調達したよ。本当は〈J.Press〉みたいなアイビーっぽいVネックを探してたんだけど、なくてさ。結果、色と肌触りでこのセーターを選んだ。薄いカシミアだから、インナーにも最適だ。柄をミックスしたり、素材を掛け合わすスタイルも好きだから、例えば〈ペンデルトン〉のウールのチクチクするカーボーイシャツの中にふわふわの肌触りのこのカシミアっていう組み合わせで着たいよね。やっぱり着心地って大事だよな」

クラシック志向はNYにいても変わらず、アップタウンのメトロポリタン美術館やセントラルパークの動物園に行くついでに、NYの57丁目にある〈ターンブル&アッサー〉にもよく行くそう。自転車で行ってヘルメットのまま店内に入るから、スタッフの人もゴンズのことを覚えているそうだ(笑)。今回の旅にもカシミヤソックスを持ってきていた。でもボロボロだ。

「スケートするときにも履いてるんだ。俺はスケートするからってスポーツソックスにわざわざ履き替えたりはしない。繊細なカシミアだから穴もよく空くけどな。なんだか見た目が悪くて申し訳ないね(笑)! スケート服でディナーに行くのは駄目だけど、ファンシーな服装でスケートするのはOKだと思ってる。そして洗うときは手洗いだ。ドレスシューズだとイタリアの〈Gravati〉が好き。ミラノで偶然見つけて、それ以来よく履いてるよ。革が本当に柔らかくてすぐ気に入った。ドレスシャツは、〈シャルベ〉とか〈ラルフ・ローレン〉を愛用してる。ハットならオーストリアの〈Hutmacher Zapf〉のフェルトハット。ブラウンとかグリーンとかいくつか持ってるんだけど、これもまたNYのアップタウンの帽子屋で見つけて以来、俺のシグネチャーハットの一つになった。この手のものは高いけど、やっぱりいいよな。若い頃からこういう王道なものを身に着けたかったし、大好きだったよ。俺もそういうものがようやく買えるようになってきたってとこかな。つまるところ、やっぱり質だよ。ブランド名というより、モノの質がいいっていうのがすべて。若くたってクオリティってものは自然にわかるもんだ。だからネームバリューでは買わないほうがいい。クラシックなブランドだからといって必ずしも常に質がいいわけでもないし、時々裏切られた気になってがっかりすることもある。俺はだいたい毎日〈シュプリーム〉を着て、靴も〈アディダス〉に忠誠を誓ってるが、彼らだってクオリティの高いモノを作ってる。格好がカラフル過ぎて時には謝らないといけないこともある俺だ。当然見た目が楽しい服っていうのも大好きで、例えば〈シュプリーム〉が去年出してたシルバーのスパークリング加工が施されたダウンジャケットもすごく気に入ってる。持ってくればよかったよ。今回は日本への旅ということで、日本人デザイナーをサポートしたくて〈ジュンヤ・ワタナベ〉とのコラボレザージャケットを選んだんだけどね。ファッションを言葉で語るなんて正直無理だよ(笑)。着心地のいいものを選んで、自分を自由に表現するばいいだけさ」
10 STYLE ESSENTIALS


日本に行くなら日本人デザイナーものを、とパッキングした〈Supreme ×Junya Watanabe〉のレザージャケット。偶然にも後ろのグラフィックと〈Hutmacher Zapf〉のハットのカーブが一致していて「ぜひこの感じを写真に撮ってくれ」とゴンズ。

「家族それぞれトートを持っててイニシャルが入ってるんだが、俺のは”Supreme”。妻のTiaが入れてくれたんだ」

「このスクエア型が俺の定番のメガネの形さ」


今回の旅中に和光で買ったカシミアセーター。

プロスケーターのNora Vasconcellosとアディダスとの新しいカラーウェイのコラボシューズ。「滑りやすくていいよ」

「初めてのビルケンなんだ。妻がよく履いててその真似をしたよ。フライトに最適だった」
幸運のお守りとしていつもポケットに入れてるというローマ時代やエジプトの古代アレクサンドリアのコイン。

愛用ボード。「トリックにはワイドなボードが最適なんだけど、その分重いというハンデもある。俺はサイドを削って軽くしてる。80年代に人気だったスタイルさ」

躊躇なく履きつぶしている〈TURNBULL & ASSER〉のカシミヤソックス。
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