カルチャー
【#3】日記を書いています。
2021年9月24日
text: Moka Kamishiraishi

日記を書いています。中学1年生の時、母親に日記帳をプレゼントしてもらってから地道に続けているから、もう約8年ほど!いままでの日記帳はたぶん、掘り起こしたらトータル10冊くらいになるはずです。飽き性な私が長年続けられている、たったひとつのことかもしれません。
日記を書くことのメリットは、1日の終わりに自分の状態を俯瞰できること。夜寝る前に何も考えずぐわ〜っと頭の中にあることをすべて吐き出すので、書き終えた時に初めて、うわ!こんなこと書いてたのか!と驚く。あまりにもその場しのぎで抽象的だから、5年後に読み返してもなんのこっちゃ分からないだろうけど。
それと、日記がお芝居をする上でちょっとだけ役に立つこともある。例えば高校生の役を今の年齢で演じるとなると、すこし遠くにある記憶を手繰り寄せなきゃならない。そんな時は真っ先に日記帳を手に取る。試験前の憂鬱ってこんなだったな、とか、この時あの子のこと気になってたなぁとか、今とは比べものにならないくらいしょうもないことで悩んでたな、とか。直接的に役立つわけではないが、ふとした瞬間のリアリティを生み出すために日記の中にある記憶に助けられることがある。過去のどんな思い出でも、すべて燃料にしてしまえるのは表現のいいところだと思う。
あと日記って読み返すと止まらなくなるんですよね〜。この間部屋の片付けをしてる途中に3年前くらいの日記が出てきて、つい手を止め、床に座り込んで読んでしまった。ふははと笑ったり、じとっとした気持ちを思い出したりして、心が忙しくなった。日記は、知らない間に抜け落ちてしまったちっちゃな記憶を繋ぎ止めてくれる、ボンドみたいな役割もあるなぁ。
人は誰だって人生でたった一つの小説を書くことができる、と昔聞いたことがある。私の小説はいろんな気持ちを行ったり来たりで不恰好かもしれないけど、ゆるりと書き上げてみたい。
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