TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
CULTURE

【#2】ひとり行動って最高じゃないですか

2021.09.17(Fri)

突然ですがみなさん、ひとり行動って最高じゃないですか?!

趣味を聞かれたら、私は真っ先に「ひとり行動です!」と答えたい。ひとり飯、ひとり映画鑑賞、ひとりショッピング、ひとり旅…!ワードのあたまに”ひとり”ってつくだけでちょっとワクワクしてしまう。そこは誰にも邪魔されない自由な空間であり、己と向き合うための静けさがいつもある。

例えば「ひとり飯が好きです!」と話すと、えっそれって寂しいじゃないですか、友達いないんですか、美味しさをその場で分かち合うのが楽しいんじゃないですかと集中攻撃を受けることがある。もちろん、気の合う友人と一緒に唸りながら食事をすることも好きだ。ただ私は要領が悪いのか、友人との食事=会話になってしまう。久々に再会した友人なんかとだと、今までにあったすべての個人的ニュースや失敗、相談事がメインディッシュとなり、気づいたら箸が止まってしまっている。友人の真剣な話にモグモグしながら相槌を打つのもどうなのだろう….とか考えると、やはり食事そっちのけになる。

だがひとり飯はどうだ!そこにあるのは、自分と料理、2人きりの空間。このソースがどうだとかこのお肉、歯要らないじゃん!とか、もう頭の中は完全に「孤独のグルメ」状態。最近あった些細なアンハッピーや反省もすべてお皿の上に乗っけて、それごと食べ尽くす。お会計の時のちょっとした煩わしさもないし、もうスキップしてお店出ちゃう!これこそが明日の活力!

ひとり旅もとても魅力的だ。大のお蕎麦好きである私は、以前、本場の信州蕎麦を食すべく松本へひとり旅したことがある。とある休日の朝、起きがけに寝ぼけ眼で閃いたのだ。「なんか今日お蕎麦食べたい!そうだ、松本行こう!」と。私は思い立ったら即行動派なので、気づいたら家を飛び出し、道中で新幹線のチケットと宿の手配をしながら全速力で松本へ向かっていた。自分でも驚くほど弾丸旅だったけれど、その旅はとても幸せなものだった。いつ眠ったっていいし目覚めたっていいし、どれだけ時間をかけて目的地に向かってもいい。時間に縛られることなく、ただただ自分の体調とノリで物事を決めていける自由さがたまらない。このご時世が落ち着いてどこへでも飛び立てるような日が来たら、ぜひひとり海外旅行もしてみたいなぁ。ちょっとした休みでひょいとアジア圏へ飛び、すてき時間を過ごせる大人になるのが夢です。

そしてなにより、ひとりの時って自分を取り巻く周りの音がすごくよく聞こえるんですよね!何気なく入った喫茶店の隣の席でカップルが猫みたいに甘えていたり、駅の柱に寄りかかって電話しているビジネスマンがものすごく憤慨していたり。実はドラマって身近な場所で毎日起こり続けているのだな、といつも感動しちゃう。たまに演じるうえでの参考になることもあるので、見逃せないし聞き逃せない。見知らぬ人たちの人生のワンシーンに思いがけず遭遇してしまえるのも、ひとり行動の良さだなと思う。

ひとり行動が楽しいのはきっと、普段心地よいコミュニティのなかに身を置かせて貰っているからだと思う。みんなでも、ひとりでも、風通しの良い心を持ち続けたいものです!

インフォメーション

上白石萌歌

かみしらいしもか|2000年生まれ、鹿児島県出身。2011年第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリを受賞し、デビュー。主な出演作に、ドラマ『義母と娘のブルース』『教場Ⅱ』など。adieu名義で音楽活動も行う。初主演映画『子供はわかってあげない』が公開中。10月3日より始まる連続ドラマW『ソロモンの偽証』(WOWOW)で主演を務める。
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