From Editors

部屋作り・ネバー・エンズ。

NO.947

2026年2月8日

寒い〜! ポパイの新刊は3月号ですが、発売は2月。まだ寒い寒い。カッコつけて床がタイル張りのお部屋に引っ越したばっかりに、毎朝足が凍るようです。ということで、今月は部屋特集です。

しかし部屋というのは、果てしないですね。ゴールが見えません。僕は実家を出てまだ1年ちょっとなのですが、この東京の部屋で「あともうちょっとで完成だな」と何回言ったか分かりません。

本当に何もないところから始めたので、最初はアウトドア用のコンテナがテーブル代わり。大量の本や雑誌はもちろん、テレビすら床に直置きです。「机があったら便利だよなあ」とテーブルを買い、「棚があれば床が広くなるなあ」と本棚を買い、「テレビ台もあれば最高だなあ」なんて着実に1年やってきたはずが、未だに「傘立てがあればなあ」とか言っている。全然完成しない! こんなのやってるうちに家具の趣味も変わりそう。冬の寒さも「まるでこたつソックス」だけでは誤魔化せなくなってきて、「もっとマトモな暖房があればなあ」とか言ってるうちに春が来そうです。

とはいえ、せっかくの春。今年こそ本気で部屋を仕上げて、気持ちよく新年度を迎えるぞ! なんて毎年言っているあなたにお届けします。毎年恒例の部屋特集。

今年も世界のいろんな部屋にときめきましょう。表紙は〈BODE〉デザイナーの水色の新居です。ベルリンに行けば、とびきりカラフルなホームジム中心の部屋づくりが見れたり、コペンハーゲンに行けば、路面のコインランドリーからフルリノベしたお家が見れたり。今年は珍しくソウルのお部屋も載ってたりします。さらにフィリップ・ワイズベッカーやアンドレアス・サミュエルソンなど、僕らの愛するアーティストのアトリエも取材してきました。クリエイティブな仕事場の参考になるかも。

それから久々の企画「東京の部屋」。今の都会を生きるシティボーイ12人の、リアルな拠点をドキュメントしました。100平米に広々スタイルから、16平米にギチギチスタイルまで、いろいろ載ってるので参考になること間違いなし。取材で人の家にあがりまくり、初対面の方にお茶出してもらいまくり、可愛いワンちゃんとも遊ばせてもらいまくりで楽しかったです。ご協力ありがとうございました。

そして読み応え抜群のコラム集もつきます。「僕の部屋に欲しいもの、したいこと」。木の椅子が欲しいなあとか、石モチーフのインテリアって良いよなあとか、本当に僕たちが欲しいもの&したいことを集めただけではあるけれど、これを読めばきっと妄想がムクムク膨らむ。この春どのお店に行けばいいか、どの商品を探せばいいか、ヒントがたくさん載ってるはずです。

じっくり読んでみたら、「なんでも安く買える時代だからこそ、手元にあるもので部屋を作る発想が大切」なんて金言が書いてあるページもありました。確かにテーブルだって、最初はコンテナでなんとかなった。暖房器具を買わずとも、カーテンを開ければ暖かい日差しが入る……これで次の冬までは耐えることにして、一旦傘立て代わりの筒でも探そうかな。部屋作り終わりません!

ずっと勘で見分けていた砂糖と塩に、昨日やっとラベルを貼りました。事故が起きる前に対処できてよかった。

(本誌担当編集)米山然