カルチャー

私的にいいとこ、詩的なところ。Vol.27/焼酎呑ミ処 2nd.

2025年9月30日

photo: Keisuke Fukamizu
text: Ryusuke Kurokawa
edit: Toromatsu

白砂糖水が置かれている
鍬形や甲虫が屯している
塗された色盛られた餌 
ネオ居酒屋群を横目に十七年目の原木へ向かう
二十七時閉店のはずだが
合言葉はノー延長デイ
明くる陽の霞に池田さんが映る

酒で口を在りし日を雪ぐ

思い出せる夕方には蝙蝠が飛んでいた
目で追えるか追えなくなるかの暗さのなかで
入り口がどこかわからないような始まりのなかで

インフォメーション

焼酎呑ミ処 2nd.

2009年にオープンした学芸大学にある焼酎専科のバー。カウンター8席と、小さなテーブルがひとつあるのみなので、団体で行かず、ひとりで行くのが良い。取材時もオープンから瞬く間に満卓になったかと思いきや、来客があるたび、店内の人がサクッと飲んで離席するのが印象的だった。店も客も粋な所作が随所に溢れていた。

〇東京都目黒区鷹番2-20-4 03-3714-6207 20時半頃~27時