カルチャー

Deep Looking Radio 2 Vol.4

アートを深く見つめ自己と世界を変えるための実験

2025年1月15日

dj & jingle: Roger McDonald
cover design: Aiko Koike
edit: Yukako Kazuno

 アートの深い観察から新しい世界を発掘するポッドキャスト「Deep Looking Radio」がリスタート。タイトルの「Deep Looking」とは、この不確かな時代に生きる私たちが自らの手で未来を切り拓くための想像力を蘇らせる深い観察を意味します。

 クリスチャン・ラッセンは興味深いアーティストであり、ディープルッキングに値します。1980年代から日本で非常に人気を博していますが、いわゆる「アート界」からは受け入れられてきませんでした。しかし、彼の作品は、美術史的な先例やサイケデリック文化と繋がりがあるのです。彼の作品は、芸術とは何か、どこか平凡で型にはまった考え方というものを示しているのかもしれません。

サイケデリックな世界観の絵画で知られるアメリカのアーティスト、アレックス・グレイ。1989年の作品『ガイア』。

光の効果を大きく強調する画家、トーマス・コール。1842年の作品『The Voyage of Life Childhood』。

プロフィール

Deep Looking Radio 2 Vol.4

ロジャー・マクドナルド

東京都生まれ。幼少期からイギリスで教育を受ける。大学では国際政治学を専攻し、カンタベリー・ケント大学大学院にて神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)を専攻、博士課程では近代美術史と神秘主義を学ぶ。帰国後、インディペンデント・キュレーターとして活動し、様々な展覧会を企画・開催。2000年から2013年まで国内外の美術大学にて非常勤講師も行う。2010年長野県佐久市に移住後、2014年に『フェンバーガーハウス』をオープン、館長を務める。NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]設立メンバー。AITのオンラインアート講座「Total Arts Studies」ディレクター。著書『DEEP LOOKING 想像力を蘇らせる深い観察のガイド』が発売中。

Official Website
fenbergerhouse.com