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きみも福祉の仕事をしてみない?/訪問介護ヘルパー・五十嵐崚真さん

2025年3月24日

「福祉」と聞いて、どんなことを思い浮かべる? 児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉などなど分野は色々だけれど、対象となるのは僕や私を含むすべての人たち。”特定の誰か”ではなく、どんな人にも開かれているのが福祉だ。では、実際に現場で働く人たちはどんな仕事をしているんだろう。世田谷区内の福祉施設で働く、みんなを覗いてきたよ。

利用者の日常に寄り添う。(訪問介護ヘルパー・五十嵐崚真さん)

電動自転車ではなく、ロードバイクで出かける。利用者の自宅を回ったら、そのまま直帰することも。

コミュニケーションを交わし、
現場の声をケアに繋げる。

 甲州街道沿いにある「ツクイ世田谷明大前」から、毎朝ロードバイクに乗って訪問介護に向かう五十嵐崚真さん。利用者の自宅に伺い、食事、洗濯、掃除など、ケアマネジャーが決めたケアを行うのがヘルパーの仕事だ。多いときは1日に9件ほどの訪問を行うという。

「お客様と話すのが好きなんです。地元の方が多いので、街がどう変わってきたか教えてくれる。生活歴はお客様によって何百通りもあるから、すごく興味深いです」

新人のヘルパーに利用者宅へのルートを教えるのも大事な仕事。世田谷は、農道がそのまま道路になった狭く込み入った道もあるのだ。

 そんな五十嵐さんも世田谷区出身で、前の職場は区内のスーパーだそう。福祉の仕事は未経験だったけれど、とある出会いが訪問介護の道へと導いてくれた。

「母校の中学の野球部に、たまに遊びに行ってたんです。そこで指導をしていたのが、今一緒に働く先輩。ちょうど転職を考えていて、軽い気持ちで仕事について相談したら『うちに来る?』と」

 その言葉を受け、介護事業を手掛けるツクイに転職。最初の3か月は中野のサービス付き高齢者住宅で配膳や見回りなどの業務をしながら初任者研修の試験を受けた。資格取得後、本格的に訪問介護をスタート。未経験の立場から福祉の世界に飛び込んだわけだが、不安はなかったのだろうか。

「身構えた部分はありました。やはり“介護”に排泄や入浴のケアをイメージして、『大変かな』と感じてしまって。でも僕はひいおばあちゃんが訪問介護のケアを受けていて、ヘルパーさんの存在は知っていました。それに、ケアをする側になると、排泄も入浴もごくごく普通のことなんですよね」

お昼休憩は事務所で。トートバッグには訪問先で使う手袋やマスクなど、訪問先での必需品を入れている。

 3年の勤務を経て、昨年サービス提供責任者に。現在は自身も現場に出向きつつ、ヘルパーの管理業務も行っている。

「ケア内容はケアマネジャーが決定しますが、現場を知るヘルパーさんの意見をモニタリングして、僕たちからお客様のご要望をケアマネジャーにつなげることもあります」

 サービスの流れが一方向じゃないから、仕事内容が多岐にわたる今、五十嵐さんがやりがいを感じる瞬間は?

「『来てくれてありがたいよ』と言葉をかけられたときですかね。ありきたりかもしれないですけど、意外と言われないですよね。誰かに頼ってもらってるんだなと嬉しくなりますし、同時に、気持ちに応えられるように頑張ろうと思います」

「ツクイ世田谷明大前」のサービス提供範囲。事業所を中心に、自転車でおよそ20〜30分の範囲が対象となっている。

プロフィール

きみも福祉の仕事をしてみない?/訪問介護ヘルパー・五十嵐崚真さん

五十嵐崚真

いがらし・りょうま|2000年、東京都生まれ。2021年にツクイに就職し、訪問介護に携わる。2024年10月よりサービス提供責任者に。介護福祉士の資格取得の勉強中。オフの日の趣味はラーメン屋巡りとプロ野球観戦で、ヤクルトファン。 

インフォメーション

きみも福祉の仕事をしてみない?/訪問介護ヘルパー・五十嵐崚真さん

ツクイ世田谷明大前

京王線明大前駅近くにある重度訪問介護や居宅介護サービスを営む事業所。運営会社のツクイは1969年に創業。介護保険法が創設される前から世田谷区でサービスを提供しているため、当時から働くベテランヘルパーも多く在籍する。事務員が月ごとに描いている入り口横の黒板の絵も評判。