TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】コロンビアに抱いていたイメージ。

執筆:西村宏堂 & フアン・パブロ・レジェス・ディアス

2024年12月19日

今回は前回に引き続き、お互いが相手国に対して描いていたイメージと実際についてです。ここでは宏堂がコロンビアについて持っていたイメージと、実際の様子についてお話しします。

コロンビアに抱いていたイメージ

宏堂:私にとっては、コロンビアはミス・ユニバースの世界大会で強すぎるっていうのが一番の印象だったの。1992年から1994年までは3年連続で準優勝、私がミス・ユニバース世界大会でメイクアップアーティストとして働いていた期間も、上位入賞の常連だったんだよ。

2014年 優勝
2015年 準優勝
2016年 三位
2017年 準優勝
2019年 五位

2014年のコロンビア出身の優勝者のパウリナ・ベガさんとは一年を通してよくご一緒してたんだけど、私の胸のあたりに腰があるようなものすごいスタイルの人で憧れていたの。でも性格が結構スパイシーで距離を感じてたの。だからまさか自分がコロンビア人と結婚するなんて夢にも思ってなかったよ!

フアン:コロンビアはいろいろな民族が混在しているんだよ。ヨーロッパ系、アフリカ系、アラブ系、中東系、原住民族などなど。でもアジア人は0.1%しかいないんだよ。ちなみに私はスペイン、イタリア、原住民族(アンデス人)の混血メスティーソだよ。実際コロンビアに行ってみてどうだった?

実際にコロンビアに行ってみて

宏堂:コロンビアって南米だから暖かい場所だと思っていたけど、ボゴタは朝晩がとても寒くて驚いたよ。日中は暖かくなるけどね!ホテルの朝食でタンクトップの上にダウンジャケットを羽織っている人がいたからびっくりしちゃったよ。お昼になったら脱ぐということなんだよね。

フアン:首都ボゴタは標高が約2,600メートルあって、年間を通じて気温が10~20℃程度と涼しいんだよ。コロンビアの冷蔵庫って言われているんだ。カリブ海沿いは常夏で、標高5000メートルを超える山の街では雪が積もっているんだ。コロンビアには四季がないんだ、だから日本の四季を体験して、同じ家に住みながら4つの街を旅している気になったよ。

Photo: Juan Pablo Reyes

聞いたことのない名前のフルーツジュース

宏堂:あと、聞いたことない名前のフルーツのジュースがすごく印象的だったよ。ルロ、マラクヤ、グアワナバとかがあって、どれも美味しかったよ、甘酸っぱかったり、クリーミーだったり癖になる味だった。コロンビアでは生の果物をその場でミキサーでジュースにして出してくれるから、フレッシュで美味しかったよ。読者の皆様、ぜひコロンビアのフルーツを画像検索してみてください。

Photo: Juan Pablo Reyes

フアン:そうそう、今回はこの辺にして、次回のコラムではコロンビアと日本の価値観の違いについて話してみようよ。お楽しみに〜!

プロフィール

西村宏堂

にしむら・こうどう|東京都生まれ。ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、ニューヨークを拠点にメイクアップアーティストとして活動。2015年に浄土宗の僧侶となる。LGBTQ活動家として、ハーバード大学、ニューヨーク国連人口基金本部などで講演。2021年には米TIME誌の選ぶ「次世代リーダー」に選出された。 

Instagram
https://www.instagram.com/kodomakeup/


フアン・パブロ・レジェス・ディアス

コロンビア・ボゴタ市出身。コロンビアの広告代理店と出版社で経験を積み、グラフィックデザイナー、フォトグラファーとして活動する。2020年にデジタルマガジンを立ち上げ、中南米の若者向けの文化や政治や薬物乱用などの課題について啓発発信を行う。2023年より日本在住。

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