カルチャー

POPEYE MUSIC FORUM Vol.4

来日記念!ジョン・キャロル・カービーが教えてくれた秋に聴きたい20曲。【前編】

これDOW!?

cover design: Ken Kagami(DOW!?)
jingle: Metoronori(MUSIC FORUM)
photo: DeMarquis McDaniels
translation: Hikari Hakozaki
text: Ryoma Uchida(PLAYLIST)
edit: Yu Kokubu

2024年9月28日

 今回の「MUSIC FORUM」は特別編! 10月11日に渋谷の「WWW X」で来日公演を控える鍵盤奏者で音楽プロデューサーのJohn Carroll KirbyがPOPEYE Web読者のために最近愛聴している20曲を教えてくれたよ。PODCASTにはいつも音楽談義をしているレギュラーメンバー(だけです。ごめんね)が登場し、その素敵なプレイリストに心を踊らせながらウキウキ視聴中で、ま、雑談の音声はおまけくらいで聴いていただきつつ、まずは、ぐーっと下までスクロールして前編の選曲リストを楽しんでみてくださいね。もちろんライブ情報も要確認で!(後編も急いでアップしますので少々お待ちを〜)ということで、もしも本日のBGMに迷ったら“これDOW!?”ぞー!

↓ ポッドキャストの視聴はこちらの再生プレーヤーから! ↓

※ポッドキャスト内で楽曲は流れません。サブスクにもあるけどもしも素敵な出合いがあったらレコードやCDで探してみてね!


※曲目は音声順です。

選曲者
John Carroll Kirby/鍵盤奏者

01-細野晴臣さんの「福は内 鬼は外」のカバーはカラオケスタイルで録音されたそうですが、カラオケでよく歌う曲はなんですか?

僕のカラオケの定番曲はThe Big Bopperの「Chantilly Lace」とThe Pointer Sistersの「Slow Hand」だね!

2曲ともタイプは違いますが、間違いなく場を盛り上げてくれる選曲に。というか、海外のカラオケ事情ってどうなんでしょうね。日本における「残酷な天使のテーゼ」的な定番曲ってあるのかな?

02-最近一番聴いている曲はなんですか?

最近一番リピートしてるのはJoao Boscoの「A Nivel De…」かな。

ブラジル・ミナスジェライスのミュージシャン。後編も含め、ブラジルの音楽が多く選曲されていました。行ってみたくなるなあ〜。

03-あなたにとっての「名盤」は?

Luis Bonfaの『Introspeciton』!

こちらはリオのミュージシャン。まごうことなき名盤ですね!

04-高円寺で撮影されたMV『Mates』も素敵でした。「東京」と聞いて浮かぶ曲は?

ここはやっぱり。

リアルタイム世代ではないけど、当時の「東京」のイメージはきっとこの曲に詰まっている!

05-お気に入りのライブ盤はありますか?

ジャズ・ピアニスト、Ahmad Jamalの『Live at the Pershing』だね!

1958年録音、アメリカ・シカゴの『Pershing Loungede』で行ったライブ音源。南カリフォルニア大学でジャズを学んでいたカービーさんらしいセレクト。ポッドキャスト内では「Poinciana」を視聴してみました。

06-初めて買った(最も古い記憶の)曲はなんですか?

初めて自分で買ったレコードはJimmy Smithのベスト盤で、なかでも「Meditation」が特に好きかな。

早熟すぎやしませんか!? 

07-では、初めて夢中になった曲は?

4歳か5歳のときに、The Beach Boysの『Surfer Girl』に収録されている「In My Room」にすごくハマってたのを覚えてるよ! メジャーコードなのに悲しげなメッセージが対照的で、なんだか落ち着かないけど興味をかきたてられたんだよね。

「The Beach Boys」といえば、『Pet Sounds』以降のアルバムや楽曲が取り沙汰されることも多い印象ですが、『Surfer Girl』もいい曲が多いですね。歌詞も沁みます。

08-アートワークが好きなアルバムは?

Rumillajtaの『Pueblo De Piedra』はなかなかいいよ。

ここからは時間の都合上、ポッドキャストでは取り上げきれなかった質問をいくつかご紹介。Rumillajtaはボリビアのミュージシャン。言われてみればカービーさんの2022年のアルバム『Dance Ancestral』と顔の角度が似ているような……。

09-ラジオのジングルや、スーパーマーケットのBGM 、誰かの鼻歌など、お気に入りの「音」はありますか?

この”雨の中のホエザル”が好き。

4:50あたりがかなり鳴いていて、サビ(?)ともいえそう。カービーさんはどんな場面で聴くのだろう?

10-今の気分にぴったりな「本日のBGM」をお願いします!

Michel Colombierの「Emmanuel」かな。

ちょっぴり切ないムードが漂いますが、みなさんもぜひ「本日のBGM」のご参考に!

前編はここまで。近日公開予定の後編もお楽しみに!


今月の選曲者

POPEYE MUSIC FORUM Vol.4

John Carroll Kirby

LA出身。鍵盤奏者、プロデューサー、作曲家。ソロ作はもちろん、ソランジュやフランク・オーシャン、ブラッド・オレンジらとのコラボ、フジロックの出演、クルアンビンとのUSツアーなどでも大注目のアーティスト。ジャズ、ソウル/R&B、アンビエント、ニューエイジ、エレクトロニックなどを飲み込んだ独創的なスタイルで多くのファンをもつ。今年は細野晴臣のトリビュート企画に参加し、「福は内 鬼は外」カバーをリリース。10月11日(金)には渋谷『WWW X』にて、10月12日(土)には静岡『朝霧JAM フェスティバル』に出演予定!

来日ツアー情報

POPEYE MUSIC FORUM Vol.4

John Carroll Kirby (band set) @WWW X &静岡『朝霧JAM フェスティバル』

YMOのメンバー細野晴臣のトリビュート企画への参加や、高円寺の街中で撮影したミュージックビデオ『Mates』の公開で話題を呼ぶなど、日本のシーンとの交流も窺える中での待望の来日公演が決定! フルバンドセットでは初となる単独公演が10月11日(金)に東京『WWW X』にて開催。その翌日の10月12日(土)には、富士山の麓で開催される『朝霧JAMフェスティバル』にも出演予定!

東京公演@WWW X
Official Website
https://www-shibuya.jp/schedule/018045.php

静岡『朝霧JAM フェスティバル』
Official Website
https://asagirijam.jp/

番組出演者のプロフィール

プロフィール

国分優

こくぶ・ゆう|POPEYE Webクリエイティブディレクター。多趣味。


井出幸亮

いで・こうすけ|1975年、大阪府生まれ。編集者。POPEYE Webシニアエディター。古今東西のアーツ&クラフツを扱う雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長でもある。本誌『POPEYE』(マガジンハウス)、『工芸青花』(新潮社)などさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。


内田稜真

うちだ・りょうま|2000年、神奈川県生まれ。大学在学中に「POPEYE Web」のスタッフらと出会い、そのままライターの道へ進む。最近は『Los Apson? 低空飛行の30年”?”』、『エフェメラを探して。』、『Goozen(グーゼン)という名のギャラリー。』など音楽をはじめアートや福祉などの記事を中心に執筆中。

番組概要

POPEYE MUSIC FORUM Vol.4

これDOW!?

『これDOW!?』は“モノ”の番組。POPEYE Web開設当初から『POP-EYE MEETING 編集会議』というのんきな雑談番組があるんだけど、そちらではあまり話せない趣味の話を中心に、スタッフらの好きなものが詰め込められたサブチャンネル的立ち位置。主にはPOPEYE Webのクリエイティブチームを中心に、様々なゲストがモノを持ち寄り、モノの周りにモワ〜ンと漂う想い出話やこだわりなどについて雑談中。ときにはモノを作ってみたりもね。番組アートワークは現代美術作家の加賀美健さん、番組ナビゲーターはPOPEYE Webクリエイティブディレクターの国分優さん。他番組は以下より。

ピーター・バラカンのプロテスト・ソングあたりから始める政治の話。

POP-EYE MEETING 編集会議

山田ルイ53世の、あの頃のブックエンド。(ラジオ局ベイエフエムとのコラボ企画。)

どのみち毎日食べるから。by 土井光

BGM配信 TOWN TALK RADIO

映画監督・黒沢清と篠崎誠のホラー対談。

車で行こっか。Supported by KINTO

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岡宗秀吾のオカルト事件簿

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