ライフスタイル

友人と走り始めて、約20年。ポジティブでいられる、朝の習慣。

今日から僕は、ヘルシーボーイ。

2024年6月26日

カラダにいいこと、なにかしてる?


photo: Shin Hamada
text: Ku Ishikawa
2024年7月 927号初出

〈UNDERCOVER〉のデザイナー、高橋盾さん(通称ジョニオさん)は、約20年ほどのキャリアを持つランナーとして広く知られる。でも実はランニングについて真正面から話したことはなかったそうで、改めて聞かせていただいた次第。「単純に体にいいことをしたいな、って思ったのがきっかけで。村上春樹さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んで、すごい楽しそうだなと」。友人を誘い、代々木公園に朝集合して3㎞走ることからスタート。少しずつ距離を伸ばして10㎞が習慣になった頃から大会にも出たそうだ。「誰かと一緒に走るから続いていると思います。目標設定とかスケジュールとか、1人だとうやむやにできるから。今はファンランのみで、週に3日くらい友人たちとおしゃべりしながら6~8㎞。走り終わった後の適度な疲労感が気持ちよくて、頭がすっきりするから、ポジティブに一日を始められる。ランニング中、熟考することはできないので、悩みがあっても、結局は目の前のことを片付けるしかないって、いつの間にか頭が切り替わるんですよ」。怪我で1か月走らないと、食生活は乱れがちに。逆に習慣的に走れていると、自ずと糖質や油分を気にしたり、自然由来のものを口にしたりするそうだ。「走ることと体を管理することがもはやセット。だから走らなくなることが怖い。逆に走れていれば、どこか安心して日々を過ごせる。なかなかきっかけが……って人は、誰かに影響を受けるといいのかな。ホノルルマラソンに出場する僕らに同行して取材していたライターさんは、いまや僕らより走ってますよ」

「ウェア選びは、走るモチベーションを上げてくれる」とジョニオさん。モノトーンよりも、アースカラーや明るめの色物を選ぶのがマイルールだそうで、普段着ないような色でコーディネートを考えるのが楽しいという。

プロフィール

高橋 盾

〈UNDERCOVER〉 Designer

たかはし・じゅん|1969年、群馬県生まれ。文化服装学院に在学中の1990年に〈UNDERCOVER〉をスタートし、2002年からはパリコレに参加。趣味で描いていた油絵の個展を昨年東京で初開催し、今年10月に香港でも個展を予定。