ライフスタイル

クルマのつもりでスニーカーをケア。

ファッションディレクター・尹 勝浩さん

2024年3月9日

世界のかっこいい部屋と、その秘密。


photo: Hiroshi Nakamura
illustration: kedama
text: Neo Iida

2024年3月 923号初出

部屋で快適に過ごしたいのなら、どうせやらなきゃいけない家事だって楽しんじゃおう。掃除、洗濯、整理整頓……etc。工夫しながら自分なりの楽しみ方を見つけた人を訪ねた。

 ファッションディレクターの尹勝浩さんの日課は、大事なスニーカーのケア。昨今様々なケア用品が発売されているが、彼がソールのケアに使うのは「呉工業」の一本だという。「実は自動車のゴム製パーツの硬化やひび割れを防ぐためのスプレーなのですが、何か活用方法はないかと思案して閃いたのがスニーカーのソールに使うことだったんです」。発想の転換に思わず膝を打つが、考えてみればソールも立派なゴム製品。「おかげでゴムの弾性は復活している気がしますし、グリップ力も上がっているかと」。スプレーしたら、半日ほど陰干しすれば完了。これを実践してから6年、加水分解したスニーカーは一足もないそう。大事なもののケアも家事の一環。ぜひ試してみたい。

スニーカー用ではなくクルマ用。

 尹さんが愛用しているのは「ラバープロテクタント」。ソールに噴霧した直後はベタベタするので、すぐに履かずに、陰干しでしっかりと乾かすことがポイント。ちなみに尹さんは、スニーカーに限らず、ラバーソールの革靴にも同じ方法でケアするのだとか。万能だ。


Column
洗濯機にも秘密道具をさりげなく装着。

 洗濯もひと工夫。洗濯機の給水ホースには「洗濯革命NEWナノバブール」というナノバブル発生器を。おかげで微細な泡が水の中で発生し洗剤を細かく溶かして洗浄力がアップする。「試してまだ1か月なので、なんともいえませんが、洗濯槽にカビが生えません」

教えてくれた人

尹 勝浩

ファッションディレクター

いん・かつひろ|1969年、大阪府生まれ。ファッションディレクターとして活動する傍ら、寄稿や講演、さらには宿泊施設のインテリアのディレクションなども行う。重曹で洗濯しつつ、シャツの襟汚れは界面活性剤が多い「JOY」で予洗し、洗濯機で回すとか。