カルチャー
☑️今週末のTO DO LIST
面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!
2022年10月15日
text: Ryoma Uchida, Keisuke Kagiwada(movie&book)
15日(土)は「化石の日」らしい。今週末は博物館に出かけて太古の歴史に思いを馳せてみては! ということでこのページでは、週末をエンジョイするための様々なイベント&コンテンツを紹介しているよ!
『スペンサー ダイアナの決意』
パブロ・ラライン(監)を観る。
最近、元気で明るいファッションアイコン的な遇され方をしている故·ダイアナ元皇太子妃だが、彼女のそれとは別の側面にフォーカスしたのが本作だ。舞台は1991年のクリスマス。もはやチャールズ皇太子との関係は完全に冷え切っているというのに、エリザベス女王の私邸にお呼ばれてしまったダイアナの苦悩の3日間を描く。クリステン・スチュワートがダイアナを演じているのだが、最近の彼女の出演作には外れがないなぁ。10月14日より公開。
山瀬まゆみ『The elephant in the room』@Lurf MUSEUM 2F
代官山『Lurf MUSEUM 2F』にて、アーティスト・ 山瀬まゆみの個展『The elephant in the room』が開催中!本展に合わせて制作されたグッズも店頭&オンラインにて販売中なので公式サイトを覗いてみよう。初作品集もチェック!
会期:2022年9月16日(金)~10月30日(日)
住所:東京都渋谷区猿楽町 28-13 Roob1 入場無料
※展示作品は一部販売いたします
山瀬まゆみさんの関連記事はこちら!
POP-EYE MEETING 編集会議 Vol.13 昼の馬喰町と夜の代々木公園。トークゲスト・山瀬まゆみ
Waku「Afterimage」@Gallery COMMON
アーティストのWakuが新作を展示した個展「Afterimage」を開催。今までは「形に一定の意味があることへの違和感」から、ネオンサインを抽象化して光のみを取り出すといった、純粋なネオンそのものを追求していたWaku。今回の展示においては、そういった抽象化の作業から一転、ネオンサインに宿る、抽象化しても消えない強固な記号性に着目して作品を制作。アンディー・ウォーホルやジェニー・ホルツァーらがブロードウェイ広告や電光掲示板といった記号に消費社会の啓示的役割を見出したように、ネオンサインもまたその造形以上のメッセージ性を孕んでいるのだ。鑑賞しながら「これってもしかして”あれ”じゃない?」って思うはずだが、ただの形にそう思うこと自体がちょっとした異常事態ってわけだ。キャッチーな作品なのに、我々の無意識レベルの、オートマチックな認知システムを炙り出されるかのようなハッとさせられる展示だ。
会場:Gallery COMMON
会期:2022年10月15日(土)~11月13日(日)
時間:12:00〜19:00
休み:月・火曜日
料金:無料
10月15日(土)23:00〜BS TBS『郷愁の街角ラーメン 横浜・阪東橋「酔来軒」』を見る。
横浜といえばみなとみらいや中華街のイメージが強いけど、こっちのディープスポットもかかせない。
10月16日(日)9:00〜NHK Eテレ『日曜美術館「死を想(おも)え、生を想(おも)え。 写真家・藤原新也の旅」』を見る。
藤原新也インド・ガンジス川で撮影した写真は「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」のキャッチコピーと共に、日本の社会に大きな衝撃を与えた。それから半世紀、「生と死」を写真と自らの言葉で捉え続けてきた藤原の今に迫る。
丸いもの探し○
きっと今すぐ投げたくなる!
『D.D.JAM』店主、本田嘉貴さんが教えてくれたレアフライング・ディスクの世界。
Shige Beachcomberさんによるタウントーク
山の化石探しから、海の拾いモノへ
WATCH
家具を探すみたいにポップな時計を。
どうやら製作に関わったのは我らがポパイ編集部らしい……。
ポパイ作? UCLAのサウンドスケープレコード。
『ポータブル・フォークナー』
ウィリアム・フォークナー(著) マルカム・カウリー(編) 池澤夏樹他(訳)
を読む。
アメリカ文学界の伝説フォークナーが、生涯にわたって描き続けたのが、ヨクナパトーファという架空の土地を舞台にした物語だ。そんなヨクナパトーファめぐる物語を中心に、短篇7篇、長篇の一部を独立させた作品12篇を収録したのがこちら。本書のために書きおろされた『怒りと響き』の続篇的な1篇も入っているので、フォークナー入門にうってつけ。¥6,490/河出書房新社
光藤雄介 「行間」
@msb gallery
工場見学に行くと、同じ製品がスピーディーに量産されていく様をみることができる。ベルトコンベアがただ流れる姿はどこか不思議で、ずっと見ていられる。しかしふと気づくと、自分たちの日常もありふれていて量産的で、起きて寝るという生活そのものが反復のなかにあるような気がしてくる。光藤さんの作品は一般的なペンと定規を用いて紙に線を引くという反復作業により成り立っている。あえて同じことを繰り返すことで、そこには自らの意識や記憶を超えた線が引かれている。その線は太かったり、ずれていたり、一本として同じものはない。量産され、意思すら消えた反復される行為のなかにも、個が存在するのだ。そう、あたりまえだけど我々は工業製品ではなく、人間だから。「行間」と名付けられたこの展示は、そんな風に自分を肯定してくれているような気がする。
会場:msb gallery
会期:2022年10月6日(木)〜10月16日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
休み:月曜日
料金:無料
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