ファッション
ロンドンレディのハンサムな着こなし。
London Lady
2022年9月29日
英国紳士のトラッドな装いは、ぼくらにとってずっと変わらずお手本だが、ロンドンレディの着こなしもとにかくかっこいい! ということで、今気になるデザイナー6人をスナップ。偶然来日していた〈スタジオ ニコルソン〉のニック・ウェイクマンや、ポパイでもお馴染みの〈エスイーエイチケリー〉をポール・ヴィンセントと手掛けるサラ・ケリーに、最近メンズラインも立ち上げたフレッシュな〈カウリー〉のハナ・カウリーなど、英国のテーラリングや、伝統的なものづくりにリスペクトをこめて服作りをする彼女たちの、メンズ服への愛情は僕らと同じだった。独自のルールを貫くハンサムな姿はとても魅力的で、参考にしたいところがいっぱいだ。
1. Sara Kelly 〈S.E.H KELLY〉デザイナー

自分が手掛ける〈エスイーエイチケリー〉は、パートナーのポールが着ていそうかどうかが基準だから、彼が好きな英国らしい質実剛健なものが中心ですし、私もそんなスタイルが昔から好きです。伝統的なテーラリングの世界で服の基礎を学んだ影響もあってか、トレンドを追うよりも、生活に最適な実用的なディテールを持つ普遍的な服であることが重要です。例えば今日着ているコートは大きなポケットや、首元のスロートタブなど、デザインに意味のないものはない。それこそがメンズウェアの魅力であり、自然と毎年同じ格好になっています。冬が深まってきたらインナーは厚手のニットに。メンズのコートなら中に色々着込めますしね。
2. Hannah Cawley 〈Cawley〉デザイナー

洋服に興味を持つようになったときからメンズ、ウィメンズ関係なく着ていて、ブランドでいうと、自分の〈カウリー〉はもちろん、〈マーティン ローズ〉〈ウェールズ ボナー〉や、〈ゼニア・テルンツ〉を愛用しています。メンズアイテムを着るならシャツが私の定番。オーバーサイズで、長めの袖・着丈はスタイルの軸になっています。メンズのジャケットも同様に、ゆとりのあるサイジングだからインナーの幅が広がって、厚いニットもレイヤードできますし、バッグを持つのがあまり好きではないので、実用的な仕様のポケットを備えていることも重要です。今着ている〈カウリー〉の「Andie Blazer」もビッグサイズでデザインし、ポケットも深めに作りました。
3. Erica Toogood 〈Toogood〉デザイナー

毎日〈トゥーグッド〉しか着ていないです。特にお気に入りはチュニック。ドレス、シャツ、エプロンの中間のような立ち位置で、古代ローマ時代から性別に関係なく、部族や宗教ごとにユニフォーム的に着られていたという歴史も魅力的に思います。チュニックは、さまざまな素材、シェイプ、ボリュームの服をレイヤリングするときに、つなぐ役目を果たしてくれるんです。色味に関して言えば、親からの教えでスーツのような同色合わせが今でもマイルールとして根付いているので、ワントーンコーデで浅い色かブラックのみでのスタイルが多いです。そうやって色を限定し、コーディネートはジグソーパズルのように頭の中で組み立てています。それぞれのピースが綺麗に組み合わさり、一つの装いとして、一緒に機能しないといけないと思っているんです。
4. Isabella Doyle〈WRIGHT & DOYLE〉デザイナー

父はサヴィルロウでオーダーをしていたような人で、幼少期からハンドメイドのカッティングや美しい生地に触れる機会が身近にあり、私は〈ヨウジ ヤマモト〉のメンズをよく着ていました。自分でユニセックス展開のブランドを作ってからは〈ライト&ドイル〉(ガッチリとした体格の男性までをターゲットにした6サイズ展開)が中心です。シャツは特に好きなアイテムで、オーバーサイズを選びます。「メンズだから」ととりわけ意識することはせず、ただ自分に似合うボリュームを選んで、長い袖を腕まくりをするなど、表情でパーソナリティを出すことが重要。ただ、着たときの服のシェイプやドレープの出方はチェックする項目の一つですね。
5. Xenia Telunts 〈XENIA TELUNTS〉

子供や犬もいるからポケットなどの実用的な仕様が服には必須です。夫がたくさん持っているヴィンテージのワークウェアを借りますし、その機能的なディテールを参考にしている自分のブランドのものは、着心地や風合いを確認するためにも積極的に着ています。秋の定番はオーバーサイズのメンズのジャケットで、今日着ている「Kimono Jacket」もかなり太い袖。ゆったりしたシルエットだから、インナーになんでもはさめるしヒモを前で結ぶタイプなのでカーディガン的にも着られるのが便利でお気に入りです。選ぶ色はアースカラー、ブラック、ネイビー、ブラウン、グレーで、今日のように小物で差し色を取り入れています。
6. Nick Wakeman 〈Studio Nicholson〉デザイナー

10代の頃から変わらず、ワードローブの約9割がメンズ服で、今ではもっぱら〈スタジオ ニコルソン〉のパンツ、〈コム デ ギャルソン〉のシャツ、〈ジルサンダー〉のシャツとパンツばかり。それに大半がネイビーで残りは黒。今年の秋もいつもどおりネイビーのコートとニットを買うと思いますね。『刑事コロンボ』で日々同じようなスーツを着ているピーター・フォークに影響を受けているのかもしれません。日曜日は朝から観続けるくらい好きですから。できるだけイージーでシンプルに、快適に身にまといたいから、デザイン性の高いレディスものよりも私には合っているんです。でも一つ、色の素敵なリップやイヤリングをつけたり、ボタンを開けて表情を出したりと、素敵に装うための少しの工夫は欠かしません。
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