カルチャー

☑️今週末のTO DO LIST

面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!

2022年5月14日

cover design: Kazuma Mikami
photo: Naoto Date(food)
text: Keisuke Kagiwada(movie&book), Shoko Yoshida(food)
edit: Ryoma Uchida

5月15日は「ヨーグルトの日」らしい。腸内環境を整えつつ、週末の過ごし方も整えていこう!


☑MOVIE

『夜を走る』佐向大(監)を観る。

『夜を走る』佐向大(監)
Ⓒ2021『夜を走る』製作委員会

非常にヒリヒリする作品だ。主人公はスクラップ工場で働きながら、空虚な日々を過ごす中年男の秋本。ある日、彼は1人の女性と知り合ったことにより、のっぴきならない事態に巻き込まれていく。それを通してえぐり出されるのは、現代日本の暗部だ。「マジでこれどこに向かうの?」という不安感しかないその進行ぶりは、地方都市の壊れたジェットコースターに乗っているかのごとし。撮影を務めた渡邉寿岳の不穏な映像美も忘れがたい。5月13日よりテアトル新宿、5月27日よりユーロスペースほか全国順次公開。


☑TV&RADIO

5月14日(土)22:30〜NHK BSプレミアム『世界サブカルチャー史 欲望の系譜「アメリカ 闘争の60s」』を見る。

戦後アメリカはいかにして現在の姿となったのか。時代の変遷を読み解く全8回シリーズの2回目。映画や音楽もひとつの教科書だ。

5月14日(土)23:30〜TBS『人生最高レストラン(ゲスト:友近)』を見る。

多彩なゲストの「食」と「人生」に迫る『人生最高レストラン』。今週のゲストはロケ、コント、喋りまでオールマイティの友近さん。芸能界入りする前の話もかっこよかったので以下の記事も合わせてどうぞ!

こちらの記事もあわせてどうぞ

二十歳のとき、何をしていたか?/友近

Podcast『83Lightning Catapult』を聴く。

アルコ&ピース・酒井さんと三四郎・相田さんによるSpotify独占配信ポッドキャスト。毎週安定の面白さ。月曜更新なので、最新話に間に合うように聴きそびれた分はチェックしておこう。


☑FOOD

『タチアナ焙煎所』のカルボナーラとプリンとピザトースト

上北沢の喫茶店兼焙煎所『タチアナ焙煎所』に新メニューが3つ登場。店主・テルさんが以前働いていた喫茶店『ぽえむ』のマスターから伝授されたオリジナルレシピで作るカルボナーラは、醤油を入れて炒めた香ばしい一品。ピザトーストは赤ワインで煮込んだミートソースがたっぷりかかり、卵と砂糖と牛乳のみで作ったプリンは固めでクラシックな仕上がり。どれも珈琲と一緒に味わいたい。

インフォメーション

タチアナ焙煎所

火・水・金に1品ずつランダムで登場。◯東京都杉並区下高井戸4-8-2 ☎︎03・6379・8737 9:00〜18:00 月休※木曜は焙煎日のため珈琲豆販売のみ


☑BOOK

『気狂いピエロ』を読む。

『気狂いピエロ』 
ライオネル・ホワイト(著)、矢口誠(訳)
『気狂いピエロ』
ライオネル・ホワイト(著)、矢口誠(訳)

タイトルを読んで「おや?」と思ったあなたは、きっと映画好きに違いない。そう、ジャン=リュック・ゴダール監督の同名映画の原作が、満を持して初翻訳されたのだ。映画版との印象はまぁまぁ違う気もするのが、それはこのクールすぎるハードボイルドの魅力を減じさせるものではない。アリーという名のファム・ファタールに取り憑かれた1人の男の妄執を、心ゆくまで味わうべし。¥693/新潮社


☑ART

猪瀬直哉「The Utopia Chapter 6」@THE CLUB

猪瀬直哉「The Utopia Chapter 6」@THE CLUB
Naoya Inose, The Construction | 1534 | Edward Clarke, 2021, Black ink and watercolour on wooden panel, 41×30.5cm, ©THE CLUB

GINZA SIX 6Fの銀座 蔦屋書店内にあるギャラリー、THE CLUBにて猪瀬直哉の個展が開催中。特筆すべきは彼の圧倒的な絵画技法と表現力だ。多岐にわたる技法で「ユートピア」が紐解かれていく様はまるで西洋絵画史のドキュメンタリー。THE CLUBはこちらの展示をもって閉廊予定。行きそびれることのないように!

会場:THE CLUB
会期:2022年4月28日(木)~6月11日(土)
休廊日:日曜、月曜
時間:12:00~19:00
入場:無料

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策「写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」@ アーティゾン美術館

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策「写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」@ アーティゾン美術館

写真家の柴田敏雄と鈴木理策が活動の初期より関心を寄せ続けたポール・セザンヌ。そこを起点に、石橋財団の貴重かつ豊かなコレクションと「ジャム・セッション」することで、現代の写真作品と絵画の新たな関係性が提示されている。作品だけでなく、キュレーションの面白さにも触れることができそう。

会場:アーティゾン美術館(6階展示室、4階展示室内ガラスケース)
会期:2022年4月29日(金)〜7月10日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00〜18:00、金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
入場:ウェブ予約チケット ¥1,200、当日チケット(窓口販売)¥1,500、学生無料(要ウェブ予約) 詳細はHPにて。