ファッション

POP-EYE MEETING 編集会議 Vol.92

迷走コーデ〜実録カブキ!〜アペロ。(購入品紹介中)

2024年4月23日

jingle: shokuhin maturi a.k.a foodman
cover design: Takumi Ota
edit: Yu Kokubu

本日、見事カブキをきめた宮本さん。

POPEYE Web編集部のポッドキャスト
『POP-EYE MEETING/編集会議』Vol.92を配信!

 第92話となる今週は、春だし私服や普段着をテーマに、「宮本さんの服装の悩み〜それを解決するべくショッピングへ!〜まとめ話」までを3部構成で配信中! 宮本さんいわくイメチェンの先にある、あくまでも自分がフレッシュでいるための洋服選びを「カブく」と呼ぶらしく(ちなみに10年程前に発行された『unFASHION』ポパイNo. 811/2014年11月号でも本人が書いている)、その気持ちを最近忘れていたので、再び取り戻したいと。つまりオシャレしたいとのことで、収録メンバーで古着屋巡りをすることに。たしかに普段カブいてない人が突然カブきだしたり、急なイメチェンをするとクラスメイトや同僚をザワつかせてしまうので慎重な洋服選びは必要なのかも? と思って。流れでアペロもおすすめです。で、一応今回の出演者3名が買ってみた「ほんのりカブけそうな普段着」をこのページ下に貼っていますのでお時間あればぜひ見てみてください。みんなもいざショッピング〜。視聴は以下のリンクから!

みんなが購入したカブキ服一覧。

Case. 1
挑戦者:宮本賢(POPEYE Webエディトリアルディレクター)

 ほぼカブキ未経験者(にして提唱者)の宮本さんが今回購入に至ったのは、アウトドアブランドの定番〈Eddie Bauer〉の1980年代頃のハリントンジャケット。ミニマルで利便性の高そうな一見普通のトップスだが、よく見ると裏地や背面にきらりと光る精良なカブキを発見! 加減のいいベージュとの合わせ技で、初手にしては大満足の結果に。ちなみに中目黒の老舗古着店「mAnchies」さんで購入。写真②はポッドキャスト(14分58秒〜)で話している、ソールを〈ヴィブラム〉に張り替えた〈クラークス〉。じつは、元からカブけていた可能性すら感じるナイスシューズ。明日もカブいてこう!

①1980s 〈Eddie Bauer〉 Zip Jacket

①ベージュでもグレーでもなく、さりげない色味で静かにカブく〈Eddie Bauer〉のトップス。サイズ&状態も完璧だった本日のベストカブキ賞!

漢字の「山」にも見えてくるナイスな裏地。

アンブレラ型とは異なる特徴的なバックヨーク。背中でもカブいてこう!

②〈Clarks〉 Chukka Boots

②ソールを張り替えた〈Clarks〉のチャッカブーツ。食事中にこれに気づいたトロ松さんもさすが(笑)


Case. 2
挑戦者:トロピカル松村(編集者/ライター)

 クラスメイトに一人はいる毎日私服に気を使えている素敵な人、カブキ巧者のトロ松さんがいたからこの企画が始まった! これまで洋服の背後にある歴史や文化や物語を大切にカブいてきたトロ松さんにとって、今回感覚的に手に取ったパジャマシャツは新しい扉! 1970年代の〈Levi’s〉スキーシャツの発色カブキに始まり、「僕の好き」を堂々と着用するインスパイアカブキなど豪腕系のカブキにめっぽう強いトロ松さんだが、いつもと違う自分を目指すのもまたカブキの基本。カブキホン。ブランドタグすら見ずにピュアな気持ちのみで選んだこの少年カブキはきっといつまでも宝物に。

①Vintage Pajamas Shirt/②1970s 〈Levi’s〉Yellow Nylon Ski Shirt/③〈Yellow Rat〉White Cotton Pique Pants/④1990s Navy Logo T-Shirt

①トロ松さん的には大変珍しくパッと見で購入に至ったヴィンテージのパジャマシャツ。メインポケットが右側だけに付いてるのもクール。&ナイス柄カブキで。Tシャツにコレで全然カブけるもんね、信頼の「JANTIQUES」にて。

②鮮やかで発色のいい(ケータイの画素数がしょぼくて伝わってないかもですが)、1970年代製の〈Levi’s〉のスキーシャツは色・素材・ディテールとカブキ服のお手本のよう。でも無地だし意外とオールラウンダーか!?

③今回の古着屋巡り以前に、Podcast内に登場するアメ村の「ファースト」で購入したという〈Yellow Rat〉のピケパン。白アツ〜。こちらはトロ松さんにとって今春の一軍カブキだとか。

④ディスコカルチャーを長年追いかけてきた、いや、今もどっぷりなトロ松さんだからこそ、着用していてきっと気持ちのいい1990年代の「ネオ・サーフデリック・アワーズ」のTシャツ。紺オツ〜。当時の“憧れのロゴ”を躊躇なく纏う、これぞインスパイアカブキの王道や!


Case. 3
挑戦者:国分優(POPEYE Webクリエイティブディレクター)

 国分さんは小さな引っ掛かりを発見するたびに慣れた手つきですい〜すい〜と迷うことなくレジへ。玉虫色の’60sスラックスやデッドストックの革靴をさらっと拾い、え、どこがカブいてるの? 的な解説聞くまでなんとも言えない普通すぎるニットベストなども購入。かと思えば真逆の、どう見てもカブいちゃってるノーカラーの総柄シャツやそれに付けるカフスなどなど、全く取り留めのない買い方を。商品の年代も1920〜2000年代と幅ぐっちゃぐちゃで、その選び方自体がカブキという感じで自由! 映画Tシャツにも初挑戦してみたりとあっぱれ大量カブキ〜!(※写真は小物のみ)

①Accessories etc……(Pins, Brooch, Pinback Button)

①カブキの始まりはキュートの小物から。パッと見の良さもあれば、なにげに意味がありそうな物など様々だが、とりあえず右上の1950年代頃の木製タンバリンブローチは“着用音”でもカブけそうだ。中でもお気に入りは小さな仮面モチーフのピンズだとか。見える?

留め具がダブルの倍カブキ。かわいい。

 いつものコーディネートに少し飽きたらいろんなカブキでリフレッシュ、それではまた来週〜!

インフォメーション

POP-EYE MEETING 編集会議 Vol.92

POP-EYE MEETING 編集会議

POPEYE Webのエディトリアルディレクター・宮本賢と、POPEYE Webのクリエイティブディレクター・国分優による雑談形式のポッドキャスト。スタッフや友人など、POPEYE Webに関わる方々と、日々の出来事についてのんきに喋っています。POPEYE Web編集部が制作した他番組は以下より。

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