ブラジル北東部の貧しい街から大都会サンパウロへとやってきた主人公マカベーアは、仕事はできないし、スタイルも頭も良くないし、恋も初めてで、お金もない。ただそんな現実を「わたしはタイピストで、処女で、コーラとホットドッグが好き」とピュアに楽観的に捉えている。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と呼ばれたクラリッセ・リスペクトルの小説を、ブラジル映画における女性監督の先駆者であるスザーナ・アマラウが手がけた本作は、青春を生きる彼女の瑞々しさはそのままに淡々と描く。主人公は決して特別な存在ではなく、不慣れな社会や生活の荒波の揉まれながらも懸命に生きるおぼこい1人の女性。9人の子どもを育てたのちニューヨーク大学で映画作りを学ぶという異色の経歴を持つアマラウが、その姿に自身を重ねたことが製作のきっかけだったとか。渦巻く社会の中で見過ごされてきた彼女は、40年前の作品とは思えないほど近しい存在に感じられるのだ。新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下などで公開中。
22:00〜NHK総合『ドキュメント72時間』を見る。
メモ:大人気「うどん自販機」シリーズ最新作を1時間SPとして放送。岡山・愛媛・広島・山口を巡る瀬戸内海の300kmの旅。番組ファンの麒麟・川島明と、ナレーションを務める飯豊まりえがスタジオ出演する本編...
ヴィヴィアン・サッセン個展「Myriads」をチェック。
Myriads=無数。この言葉はヴィヴィアン・サッセンにぴったりだ。幼少期をアフリカで過ごした経験から得た、独自の色彩感覚。ラグジュアリーブランドのキャンペーンや雑誌、静物写真から風景写真、ポートレ...
「ジョージ・ナカシマの造形 ―木の声を聴く―」に行く。
バラエティ溢れる資材が開発された現代でもなお、日本人のインテリアに欠かせない存在である”木材”。この素材を深く愛し、20世紀を代表する家具デザイナーと呼ばれたのが、ジョージ・ナカシマだ。そんな作家の...
「Ikejiri Wart Fair」が気になる。
ワインやアートを軸に、食や音楽を交えながら、ワインをめぐる新しい体験と文化を探るプロジェクト「WART」。第2回となる今回は、池尻大橋駅前のガソリンスタンド跡地が舞台だ。次の役割へと移行するまでの“...
「ADRIAN SHERWOOD presents DUB SESSIONS 2026」をチェック。
昨年、13年ぶりとなるアルバム『The Collapse Of Everything』をリリースしたUKダブのゴッドファーザー、エイドリアン・シャーウッド。POPEYE Webのミニコラム連載「TO...