韓国旅行へ行くと、市場で刺繍小物やポジャギに出合い、いまでも伝統的な手芸品が日常に根付いていることを実感する。市場で売られているものは手頃な価格でお土産にもぴったり。旅のたびに少しずつ買い足してきたが、そんな手仕事の品々を一度に見られる企画展が『横浜ユーラシア文化館』で開催中だ。
展示されるのは、すべて在釜山日本国総領事館首席領事や在済州日本国総領事館総領事などを歴任し、通算20年近く韓国に在勤した鈴木光男氏・千香枝氏夫妻のコレクション。夫妻は韓国の手芸品や木工品が持つ「用の美」に惹かれ、暮らしに寄り添う品々を集めてきた。会場には20世紀初め頃から現代に至る作品が並び、大韓民国国家無形遺産(刺繍匠)の韓尚洙氏による貴重な作品をはじめ、指ぬきなど女性たちが手作りした品々も紹介される。また、千香枝氏は収集するだけでなく、自ら伝統手工芸を学び、作品の再現にも取り組んできた。そうした再現作品も見どころのひとつで、韓国の伝統が現在も暮らしのなかで受け継がれていることを身近に感じられるはずだ。会期は7月5日(日)まで。ソウルの市場を歩くときのようなあのときめきを横浜で。
インフォメーション
韓国 手仕事の美事 ― 刺繍、ポジャギ、メドゥプ・・・
会期:4月25日(土)〜7月5日(日)
休館日:月曜日
開館時間:9:30~17:00 (チケット購入は閉館の30分前まで)
入館料:一般¥800、小・中学生、横浜市内在住65歳以上¥400
場所:横浜ユーラシア文化館 3階企画展示室、2階常設展示室一部 神奈川県横浜市中区日本大通12
Official Website
https://eurasia.yokohama-history.org
「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」が気になる。
鮮やかな紅型の衣裳、南国の光を映したような織物、大胆で力強い壺屋焼、暮らしと芸能が自然につながる独特の文化。そんな伝統が色濃く残る沖縄を「宝の山」と評した柳宗悦。1938年に初めて訪れて以来、生涯に...
「1978」展に行く。
写真をアートとして初めて日本に体系的に紹介した草分け的なギャラリー『ツァイト・フォト・サロン』(1978年、日本橋に開廊)。創設した故石原悦郎さんは、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧...
佐内正史展「佐内さん」が気になる。
雑誌『写真』Sha Shin Magazine vol.9刊行記念による、写真家・佐内正史さんの展示「佐内さん」が開催中! 佐内氏は1997年に写真集『生きている』で鮮烈なデビューを果たし、2003...
『撮影』を読む。
1995年生まれの写真家、竹久直樹による本作は、彼がライフワークとして撮り溜めてきた「展覧会の記録」を編纂した一冊。その撮影舞台は、一般的な美術館やギャラリーにとどまらず、野外や廃墟といった非日常的...
「へそ」が気になる。
人も物も情報もひしめく都会だからこそ、自分だけの“スポット”を見つけると、実家の部屋の角にあった子供のころの秘密基地のような特別さと安らぎを感じる。河川敷や橋の下など、そんな使われ方が定まりきらない...