「月刊ホン・サンス」と銘打ち、今月から5ヶ月にわたって毎月新作が公開されるというホン・サンス。記念すべき1作目の主人公は、韓国で暮らすフランス人女性イリスだ。韓国人相手にフランス語を教えている彼女が、生徒や居候先の青年らと交わすいかにもホン・サンスらしい他愛もない会話を、劇中で奏でられる楽器の音を蝶番にして紡いでいく。興味深いのは、韓国語を解さないイリスが、韓国人たちとおしゃべりする際に英語を使うこと。要するに、旅人の必需品とは、英語のことなのだろう。しかし、街中の石碑を通して何度か言及される、日本で死んだという詩人が尹東柱だと知れば、もう少し深い何かを感じずにはいられない。尹東柱とは、日本の統治下時代の朝鮮半島で、独立運動に関与した容疑で太平洋戦争中に逮捕され、福岡刑務所で獄死した詩人なのだから。つまり、本作では一方で植民地主義によって殺された者の悲劇が、もう一方ではある種の汎世界的な”英語植民地”状態であるがゆえに繋がることができた者たちの喜劇が、語られているのかもしれない。11月1日より全国順次公開。
「湘南海街珈琲祭 2026」が気になる。
まるでシアトルやメルボルンのように、スペシャルティコーヒーのカルチャーが街に根差し始めている湘南。穏やかな空気が流れ、人と人との距離が心地よい海街を選ぶロースターが増えていて、まさに日本でも有数のコ...
野外リスニングイベント「EACH STORY」に行く。
標高1,300m、長野県・野辺山高原に広がる「五光牧場オートキャンプ場」。広大な芝生と美しい木々に囲まれたロケーションで、毎秋2日間に渡り開かれるのが、リスニング野外イベント「EACH STORY ...
佐々木亮平さんの個展「Now Then」が気になる。
福岡を拠点に活動する佐々木亮平さんは、普段僕たちが見過ごしてしまいそうなささやかな自然物を描く気鋭のアーティストだ。その柔和でどこか儚い油絵は見る者の視線をじわりと惹きつける。 本展「Now Th...
「YES GOOD MARKET 2026」が気になる。
「非日常のショッピングを楽しめる空間」をコンセプトに、ファッションや音楽、フードなどのカルチャーを「マーケット」という形で発信するイベント『YES GOOD MARKET』。第11回となる今回は、10...
「もぐもぐたべる展」が気になる。
人が食べている姿は、なぜか無性に目を引くものだが、この展示のテーマはただ「食べる」ではなく「もぐもぐたべる」。 これまでも、身近なテーマについてさまざまな展示を開催してきた『PARK GALLER...