昔の雑誌広告や居酒屋に貼られた古いビールのポスターを見てみると、フォントや色使いはもちろん、“何を魅せるか”が今と大きな違いがあるように感じる。東京を拠点に、グラフィックデザインやデザイン教育、デザイン研究などを横断的に実践するアメリカ人デザイナー、イエン・ライナムさんの展示では、彼の書籍「Fracture: Japanese Graphic Design 1875–1975(フラクチャー:日本のグラフィックデザイン 1875–1975)」に収録された多数の図版とともに歴史を辿ることができる。近代化していく中で、インペリアリズム、ジェンダー、コマーシャリズム、セクシュアリティーなど、多様なテーマにおいて思考を巡らせ、デザインとして日常に落とし込んできた日本のグラフィック。長きにわたり紡がれてきた特徴的なデザインの背景を知り、様々な角度から当時の広告やプロダクトを見てみれば、当時の人々の生活や想いが垣間見えるかも。
インフォメーション
イエン・ライナム キュレーションによる日本のグラフィックデザイン100年
会場:ウルトラスーパーニューKURA(東京都渋谷区東2-6-18)
会期:2025年7月11日(金)〜7月26日(土)
時間:火〜金は14:00〜19:00、土は11:00〜19:00
休み:日、月
Official Website
https://kura.ultrasupernew.com/
Instagram
https://www.instagram.com/ultrasupernew
ムーンストラック・カルティベーション vol.2「『図案』の森に潜る 近代日本の視覚文化アーカイヴ逍遥」に行く。
POPEYE Webシニアエディターでもある編集者の井出幸亮さんが立ち上げたリアルイベントプロジェクト「Moonstruck Cultivation(ムーンストラック・カルティベーション)」。芸術/...
『パンク・ガーデニング宣言 エコロジカルで型破りな庭園論』を読む。
フランスの造園家エリック・ルノワールが提唱する「パンク・ガーデニング」は、人間本位で植物にとっては地獄でしかない「美しい庭」という考え方にまず反旗を翻す。そして、完璧な管理をあえて手放し、植物本来の...
『はいつくばって』を読む。
ミランダ・ジュライによる2冊目の長編小説だ。主人公はジュライ自身を彷彿とさせる45歳の女性アーティスト。とある小旅行をきっかけに、中年期特有の人生の悩みに振り回される彼女の姿が、夢みがちであるが故の...
『ルックバック』を観る。
藤本タツキによる同名漫画を実写化したのは、『箱の中の羊』の記憶も新しい是枝監督だ。二人の少女、藤野と京本がコンビを組んで漫画家を目指すその原作の物語を、是枝監督はかなり忠実に実写へと昇華させている。...
『オデュッセイア』を観る。
原作は古代ギリシャの吟遊詩人ホメロスの同名叙事詩だ。「トロイの木馬」作戦によってトロイア戦争に勝利したオデュッセウスたちが、妻と息子が待つ故郷イタケへの帰還を目指す10年に及ぶ果てしない旅路を、監督...