「(略)ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック……絵空事で大いにけっこう。…(略)」なんて登場人物のセリフから始まるのは日本における新本格ミステリブームの火付役となった『十角館の殺人』(綾辻行人・著/講談社)だ。Wi-Fiだらけで、古典的な推理物が通用しないように思われる現代だが(安心安全ということなのだが)、やっぱり推理ものって魅力的。
本展は、欧米の”detective novel”が輸入された明治期から、「推理小説」という言葉が戦後に普及するまで特に広く使われていた語である「探偵小説」に着目。翻訳と創作の歴史、名探偵のキャラクターやトリックの魅力を切り口に、須藤南翠や黒岩涙香ら日本における探偵小説の始まりから、探偵小説を構成する諸要素を『国立国会図書館』ならではの貴重な資料をもとに展示中。工藤新一くんが実在したら絶対足を運んでいただろう!
ネット上では本展の元になった「ミニ電子展示」でより多くの資料が紹介されているので、直接訪れるのが難しい場合には、ここから楽しんでみよう。
インフォメーション
探偵小説の世界へようこそ
会場:国立国会図書館ギャラリー(東京本館)
会期:2024年8月22日(木)〜9月17日(火)
時間:9:30〜19:00(土曜日は17:00まで)
入館は満18歳以上で、利用者登録が必要。詳細は同館のサイトをチェック。
休み:日曜、祝日
料金:無料
Official Website
https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/35/
谷口雅彦写真展『稚児と大仏』に行く。
最近、かつての小学生たちを集めた1999年の写真集を見て、いろいろと思うことがあった。当時撮られた写真も、時を経て見返すと、また違った景色を見せてくれる。そんなタイミングで、とある写真展の開催が目に...
「The Moving Library Carrying Today into Tomorrow. この日を、未来へと運ぶ」に行く。
動画も倍速に見る時代。色んな情報やニュースも日々どんどん更新される、スピーディーなこのご時世。忙しないからこそ、情報も、噂話も、身近な電子機器も、色んなものの “賞味期限”が短いのも現代...
岡美里×岡本仁×クマタイチ「風景は、どこからやってくるのか。──演劇を見るように町を眺めてみたら」に行く。
タウントークにも登場してくれた美術作家・岡美里さんの新刊『デザイン採集譚ー「見立て」で読み解く、町の風景。』が10月14日に発売。建築や看板、店先、道具、植物、路上の小さな出来事まで、172種のデザ...
『THE NEW JAPAN 』最新号発売&展示が気になる。
『POPEYE』でもお馴染みのW. David Marxさんが編集長を務めるバイリンガル・マガジン『THE NEW JAPAN』の最新号「03 MIYAZAKI」が発売! 日本各地の文化や風土、人々...
「Tyondai Braxton Japan Tour 2026」に行く。
NYのエクスペリメンタル・ロックバンド、バトルスの結成メンバーであり、作曲家、プロデューサー、教授。多岐にわたる活動と、米オルタナ・シーンでの多彩な活躍で知られるタイヨンダイ・ブラクストン。とびきり...