ファッション
プレッピーなリボンベルトには、いいアンティークウォッチを。
2021年9月20日
photo: Kazufumi Shimoyashiki, Kazuharu Igarashi
edit: Kyosuke Nitta
2017年12月 848号初出
※記事中の年齢・年代は掲載当時のままです。
イラストレーター・ソリマチアキラさんに聞いた、リボンベルトの”トラッド的解釈”。
僕らの基本はやっぱりプレッピー。リボンベルトはもはや定番だけど、どんなアンティークウォッチを選ぶか、そして、どんな配色のベルトにするかが肝心だ。とはいっても、まぁ堅苦しく考えずに気分で着せ替えを楽しむのがプレッピーの理念であり面白さなんだけど、イラストレーターのソリマチアキラさんは真逆の意見だった。「自由なだけだと散漫になってしまうから、あえて細かいルールを設けるとリボンベルトはもっと面白くなる」という“トラッド的解釈”で、取材日のスタイルがまさにそのルールを体現していた。
赤茶のコーデュロイジャケットに太いチノパン。〈ブルックスブラザーズ〉のBDシャツに、40年代製〈ジャガー・ルクルト〉の小ぶりなアンティーク。それに合わせるリボンベルトは〈スマート・ターンアウト〉で、その黒×茶の配色と同じネクタイを。さらにスエードのローファーや〈ブリッグ〉の細巻き傘も茶系で揃えるって……どんだけ緻密なんすか! と突っ込みたくなったが、その細やかな色遊びを体得したら、時計が俄然楽しくなりそうだ。
今気分なアンティークはこんな感じ。
ベルトとの相性とかを細かく考えだしたら夜も眠れない。
白文字盤の繊細なバーインデックスが好青年な印象。加えて「ヨットクラブ」っていう名前どおりヨットマンのために作られたモデルだから水場にも強い。リュウズには魚マークがあり、スクリューバック式ケースで防水性もしっかり。海辺の時計にはトリコロールのベルトがいい。自動巻き。(トゥモローランド渋谷本店☎03・5774・1711)※現在取り扱いなし。
冒険家、植村直己が愛用していた「セカンドダイバー」の前期型。マッシブなステンレスシルバーのケースが男前。耳を澄ますと、諏訪精工舎製の自動巻きムーブメント61系のローターが唸り、その回転音がすこぶるいい。肉厚なラバーバンドもいいが、逆にネイビー×白のベルトで軽やかに。(時計店エル☎03・3746・7893)※現在取り扱いなし。
2トーンのシルバー文字盤というレアな1940年代製の「ラウンドケース」。落ち着いたゴールドのアラビア数字が縦長で端正だし、ベルトを固定するラグ部分のエッジには緩やかな丸みがあって優しげな印象を与える。すっと伸びる細いゴールドの針も知的。後の名作「ポルトギーゼ」に通じる何かがある。手巻き。(キュリオスキュリオ☎03・6712・6933)※現在取り扱いなし。
〈ユニバーサル・ジュネーブ〉とは1894年にスイスで創業した由緒あるブランド。この「ラウンド」は文字盤が修復された、いわゆる“リダン”なんだけど、デザインの塩梅がグッドバランス。黒い針はエッジ縁取り仕様でスモールセコンドはゴールド針。グリーンベースのポップなベルトに映える。手巻き。(ジャックロード☎03・3386・9399)※現在取り扱いなし。
一見、軍納入モデルかと思いきや、G.S.マークが付いているから政府職員や非戦闘員向け。ブラックダイヤルにレイルウェイインデックスで視認性がかなり高く、裏蓋には“TROPICALIZED”という謎の刻印が! 熱帯の高温多湿な使用環境にも耐えうるという意味らしい。オリーブのNATOバンドにも合う。手巻き。(アドヴィンテージ☎03・5432・9435)※現在取り扱いなし。
〈チュードル〉のロゴって現行品は盾だけど1960年代まではバラ。年代が古いと大きい“デカバラ”、後期は“チビバラ”なんだがこれはチビで、かつ、驚くことに秒針がポップなオレンジってのが最高。赤ライン入りのリボンベルトが抜群に似合う。ロレックス製オイスターケースもいい感じ。手巻き。(Watch CTI☎03・3563・0507)※現在取り扱いなし。
リボンベルトは〈スマート・ターンアウト〉。
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