FOOD

今日は「さぼうる」、明日「トレヴィ」。

2日で巡る、2軒の異国。

2021.07.12(Mon)

photo: Hiroshi Nakamura
text: Toromatsu
design: Aiko Koike
edit: Yu Kokubu

 

エジプトからミイラや棺が渋谷の博物館に来ていたり、
世界中から一万匹の爬虫類&外来生物が
池袋のアニマル展に集まったり、
秘かにエキゾチックジャパーンなここ最近。
ブームに乗り遅れているシティボーイがいるなら、
東京都千代田区に異国情緒を感じに
行くというのはどうだろう。東京の中心地で何ができるんだって思うかもしれないけど、
お茶なら僕らの「さぼうる」


デートなら奮発して「トレーダーヴィックス 東京」
あるじゃないか!

神保町の老舗喫茶店「さぼうる」は、
近年のレトロ喫茶人気もあいまって、
今も支持されているから知っている人は多いだろうけど、
店前に鎮座しているアラスカ由来の
トーテンポール
が創業の1955年からあるものだと聞くと、
襟を正して訪れるべき店であることがわかる。

お決まりのピザトーストを目的に行くのも悪くないが、ここは文化の街。

店内を飾る、創業時から顧客が持ち寄りどんどん溜まっていったという
世界各国の民芸品にもぜひ目をやってほしい。
タイムトリップに加えて軽いワールドトリップまでできちゃうぞ。

喫茶店で意外な小世界旅行ができたけど、
やっぱりちゃんとしたミュージアムに行きたい!

というならお次は
「トレーダーヴィックス東京」へ。
ホテルニューオータニで1974年から続く
多国籍料理の超名店だから、
こちらもボタンダウンシャツなんかでめかし込んで
行かないとだけど、
芸術を観に行くならそれくらいフォーマルなほうが、
身が引き締まる。創業時に仕入れられたという
半世紀以上ここに鎮座している
装飾品の数々には、博物館クラスのものもお目見え!


今では輸入禁止になっているウミガメ
ハリセンボンの剥製に、
パプアニューギニアで精霊を呼ぶ祭典などで用いられる
ダンシングマスクの骨董、その他ティキやメネフネなど
におけるポリネシアの神様の工芸品や、
数人が跨って海を渡る古来のアウトリガーカヌーなどが所狭しとレイアウトされているのだ。

日本中の博物館を巡っても、
これほどまでの南国民芸品が拝める場所はないから、
これを観に行けるだけでも十分ではあるが、
ウリは圧巻の装飾だけじゃない。
なんといっても店は1934年サンフランシスコ発祥で、
トロピカルカクテル「マイタイ」を生んだ伝説を持つ!
これを、二千年前の漢王朝時代にあったという
高さ2メートルの “魔法の薪窯”で焼き上げられた「スペアリブ」と合わせて飲めば旅気分はマックス。
連れ添ったガールフレンドも間違いなく「マイタイ!(タヒチ語で“最高!”を意味する)」と言葉を発するだろう。
ちなみに今は緊急事態宣言下で、
土日のみ昼営業のヴィッフェスタイルだけど「スペアリブ」も並んでいるし、
「マイタイ」も飲めるから大丈夫。
食後は驚くほど美味しい泡立った「ホットコーヒー」
おすすめ。

地中海、中東、アジア、日本などの料理からインスピレーションを得たフュージョンフードも旅感MAX。
ダンシングマスクの骨董と、若者にもジェントルな対応をしてくれる総支配人カリム・ベルグナウィさん。
“トロピカルカクテルの女王”と呼ばれているマイタイのオリジナルがこれだ! ¥2.100(サービス料別)
80種類を超えるシグネチャーカクテルが楽しめる、日本感がゼロすぎる店内のボートハウスバー。

“今日さぼうる、明日トレヴィ”
というコースは間違いないけど、早く
“昼さぼうる、夜トレヴィ
ができるようになって、
一日エキゾチックフルコースを
楽しめるようになってほしいな!

インフォメーション①

さぼうる

◎東京都千代田区神田神保町1-11 03-3291-8404 10:0022:00 日・祝休


 

インフォメーション②

トレーダーヴィックス 東京

◎東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンタワー4F 03-3265-4707 11:3015:45 月~金休 時短営業中

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