TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】YONLAPA — チェンマイでの出会いとその続き

執筆:MOOLA(YANGGAO)

2025年7月17日

2023年にチェンマイにて撮影。 Photo by DOM(@domudomudomudomudomudomudomu

名古屋でタイカレー食堂「ヤンガオ」を夫婦で営んでいるMOOLA(ムラ)です。

2023年にタイ人アーティストのDOMくんと一緒にチェンマイを訪れたとき、地元のインディーバンド YONLAPA(ヨンラパ) のメンバーと出会いました。偶然のようで、どこか必然だったような出会い。彼らの日常に自然と混ぜてもらい、チェンマイの空気とともにとても素晴らしい時間を過ごしました。

YONLAPAのメンバーは、ファッションも音楽のルーツもバラバラ。それぞれ違うものに影響を受けていて、でもそれが不思議とうまく溶け合っている。チェンマイのちょっとゆるくて自由な空気が加わって、あの唯一無二のサウンドができているんだと実感しました。

滞在の最終日、「ムラが絶対好きだと思う」と少し遠くのローカルなヒッピーパーティに連れていってもらいました。そこで出会ったのが、Pi Ba Prakorng Rue Si(ピ・バ・プラコーン・ルーシー) というアーティスト。チェンマイ地方の方言“ラーンナー”を使い、ロックステディーやフォークの要素を混ぜ込んだシンプルな音楽。それがとんでもなく響いて、衝撃を受けました。タイ人の友人でも意味が分からないという歌詞なのに、なぜか沁みる。不思議な体験でした。

それ以来、YONLAPAとは嬉しいご縁が続いていて、名古屋のヤンガオでもアコースティックライブをしてもらい、6周年パーティではバンドセットで演奏してくれました。

さらに、彼らの初のバンコクでの大型公演に合わせて、YONLAPA × YANGGAO × LATE NIGHT DANCE CLUB のツアーグッズのデザインをヤンガオで担当させてもらいました。

音楽と土地と人。それぞれが自然につながっていくような体験ができたのは、チェンマイという街と、YONLAPAというバンドのおかげだと思っています。

チェンマイに居る時はYONLAPAのみんなと必ず行く彼らのお気に入りローカル食堂。カリカリに焼かれた豚アゴ肉がオススメ。何を食べても最高です。

ร้านพรเสถียร คางหมูย่าง
https://maps.app.goo.gl/BMWnj1D4tUFXFL2R6

もうすぐ新しいEPもリリース予定で、さらに彼らの夢だったFUJI ROCKに今年出演するYONLAPA。是非聞いてみてください!

プロフィール

MOOLA

むら|タイカレー食堂“YANGGAO”หยั่งเก่า 【読み: ヤンガオ/意味: いつも通り】のオーナー。タイ・バンコクに2010年から6年半在住した経験から、タイのフード/ミュージック/ファッション/カルチャーをローカルでインディペンデントな視点で解釈し、自らデザインしたお土産も手掛ける。レコード愛好家でDJとしても活動中。

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