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〈BAO BAO ISSEY MIYAKE〉のバッグとピザと僕。最高の“三角”関係。

2024年7月8日

photo: Taro Hirayama
styling: Satoshi Kamei
grooming: AMANO
edit & text: Yu-ka Matsumoto

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キーワードは“二等辺三角形”なニューバッグとスライスピザ。

　どんなに暑くたって、不思議とスライスピザは食欲を刺激する。さあ、食べに行こう！　涼しい部屋から出たくない僕の背中を押すのはピザだけじゃない。新調した〈BAO BAO ISSEY MIYAKE〉のバッグを手に、颯爽と街を歩きたいから。汗をかきながら滑り込んだのは、馴染みのピザショップ。いつもどおり、オーダーはペパロニピザの一択。程なくして焼き上がってきた熱々の一枚を頬張り、キンキンに冷えたクラッシュ氷入りの炭酸飲料で一気に胃袋へと流し込む。ああ、至福の時間。熱を帯びた心身をクールダウンできたし、そろそろ街へと繰り出そうかな。

背負ったときに、四角く立体的なフォルムが際立つ。手頃なサイズ感で汎用性が高い。「DAYPACK SPRITZ」には、規則正しい三角ピースの上にランダムに散らした三角形のプリント。それが三層に塗り分けられているので、カモフラージュのような抽象的パターンが浮かび上がる。バックパック¥85,800（バオバオイッセイミヤケ／イッセイミヤケ☎︎03･5454･1705）ユーズドのシャンブレーシャツ¥6,380（ピグスティ a⇄z ストア渋谷店☎︎03･6427･3392）パンツ¥8,800（ディッキーズ dickies.jp）その他は私物

　そもそも、なんでスライスピザが好きなのだろう。サクッと食べられるニューヨークスタイルがどこか都会的だから。そして、二等辺三角形のピザが幾何学的で、いい具合に洒落ているから。そういえば、KURO新作シリーズの「SPRITZ」のバッグも、表面に施された二等辺三角形のピースとグラフィカルな仕掛けに一目で心奪われたのだった。店頭でスタッフに聞いたら、多彩な三角形の配置は「混ぜる、重ねる、散りばめる」のコンビネーションを表現しているとか。ランダムに散らされたピースの色の混ざり方、そして線と面とが重なり合って、実にいろんな表情を見せてくれるのがたまらない。ずっと一緒にいても飽きない友達みたいだ。スライスピザも具材によって見た目と味が大きく変わるのと同じ！　ってちょっと違うかな。

ワンマイルのお出かけにも便利な箱型のショルダータイプ。「SADDLE BAG SPRITZ」は高密度の生地を採用しているからとにかく丈夫。裏地なしの一枚仕立てなので、見た目からは想像できないくらい軽い。ショルダーバッグ¥64,900（バオバオイッセイミヤケ／イッセイミヤケ）ユーズドのスウェットベスト¥5,390 ユーズドのデニムショーツ¥7,480（ともにピグスティ a⇄z ストア渋谷店）オープンカラーシャツ¥48,400（マービンポンティアックシャツメーカーズ／オーバーリバー☎︎03･6434･9494）その他は私物

ハンドルが内側に付いてマチもたっぷり。ハンドルの長さを調整して肩掛けバッグとしても。小旅行の相棒にもいいね。トートバッグ¥83,600（バオバオイッセイミヤケ／イッセイミヤケ）タブカラーシャツ¥46,200（マービンポンティアックシャツメーカーズ／オーバーリバー）パンツ¥7,700（ディッキーズ）その他は私物

「SPRITZ」の少しシャープな雰囲気が、モードな服装に合うのは当然。僕が気に入ったのは、シンプル一辺倒になりがちな夏のスタイルの絶好のアクセントにもなってくれるから。三角のピースを配置したデザインは遊び心があって、持っているとワクワクしてくるんだ。セットアップに合わせても様になりそうだけど、それは秋になってのお楽しみ。街をぶらぶらしていたら、ちょっとお腹がすいてきた。テイクアウトしたスライスピザを公園で食べようかな。「CART SPRITZ」のバッグを横に置いて、ボックスを開いて……。〈BAO BAO ISSEY MIYAKE〉のバッグとスライスピザ。グッドフィーリングな三角形が、僕の夏を盛り上げてくれる。