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カルチャー

「若いうちにいい映画をたくさん観よう。」発売中!

青春映画からホラーまで。ユースの気持ちに寄り添う名作映画を紹介。

2023年12月16日

「若いうちにいい映画をたくさん観よう。」表紙

 ええ。そうなんです。つまり、言いたいことはタイトル通り。若いうちにいい映画をたくさん観ておく(そしていい本をたくさん読んでおく)のが人生を豊かにするということです。このムックはPOPEYEの特集「17歳からの映画案内。」(2022年)を軸に、特集「真夏のホラー大冒険。」(2021年)の中から映画パートを加えて再編集した1冊です。副題の「YOUTH CINEMA CATALOG」は二十歳前後から30代までの幅広い読者に共感してもらえる映画をたくさん紹介できるといいなという気持ちでつけました。

バリー・ジェンキンス

 さて、巻頭ページはリバイバル上映中『ゴーストワールド』の紹介、そして『ムーンライト』でおなじみのバリー・ジェンキンス監督のインタビューから。『ゴーストワールド』は2001年公開のもはや青春映画のクラシック。当時の20代からも熱狂的な支持を得ましたが、今の20代にも十分に伝わる映画かと思います。こちらはぜひ映画館で。そして自身の映画愛を語ってくれたバリー・ジェンキンス。フロリダの貧困街で育ったBJは少年時代に映画館に行くのが大好きだったそう。「映画はいい現実逃避だったし、他の誰かの人生を生きることができた」とその魅力を語ってくれています。

「17歳の頃の自分に観せたい映画」という企画では仲野太賀さん、ゆりあんレトリィバァさん、滝沢カレンさん、Dos Monosの莊子itさんほか、いまだから思える17歳の頃の自分に観せたい映画について語ってくれました。青春の悩みから開放してくれる、または自由を選び取る勇気を与えてくれる映画がたくさん登場しています。10代の不安な気持ちに寄り添ってくれる作品がきっと見つかると思います。

 また今回のムックはとりわけ青春映画とホラー映画に重きをおいて紹介しています。「青春映画スクラップブック」という企画ではスクールものを中心に、登場人物のキャラクターから、彼らの住む部屋、通う学校、教師が発した名言などなど、映画の中で青春がどのように描かれているかを分析。青春映画の魅力を余すことなく紹介しています。

 ホラー映画パートでは「20世紀のホラー映画史」と題し、フランケンシュタインからヒッチコック、ゾンビ、Jホラー、スクリームほか、年代ごとにキーワードを立てて、傑作と呼ばれるホラー映画の数々を紹介していきます。70〜80年代のスプラッター映画に登場する「ファイナルガール」(物語の最後まで生き残る女性)をフェミニズム的な視座から語ってみるなど、ホラー映画をカルチャー的な側面から探っていきます。

映画ムック

最後にオマケ的につけたのはホラー小説の巨匠、スティーヴン・キングを深掘りした「スティーヴン・キングについて知りたい30のこと」。これから初めてキングを読む、観る人の副読本として最適な内容となっております。ほか韓国映画、ヒーロー映画にフォーカスしたページなど盛りだくさん。年末、そしてお正月の映画鑑賞のお供にぜひ。

インフォメーション

「若いうちにいい映画をたくさん観よう。」表紙

POPEYE特別編集「若いうちにいい映画をたくさん観よう。」

2022年の「17歳からの映画案内。」を軸に2021年の「真夏のホラー大冒険。」の中から映画パート部分を抜き出し再編集して作った1冊。著名人たちがユース世代に薦めたい映画の数々、そして青春映画、韓国映画、ヒーロー映画、ホラー映画にフォーカスした名作映画を紹介。