毎日がキャンプな期間限定マイホーム。

Photographer / Video Artist
ジャン・パコム・デデュ|1978年、フランス・ブロア生まれ。10代からスタジオアシスタントとして経験を積み、『Dazed & Confused』で写真家デビュー。現在は広告を中心に手掛ける。
パリのフォトグラファー、パコムが、かつては画家のアトリエだったという今の家に移り住んだのは1年前。SNSで「家求む!」とアピールした結果、運よく巡り合えたが、当時はだだっ広いシンプルなロフト。そこでテーブルや棚、寝室までDIYしながらゆる〜くコーナリング。「2年間の契約だから、期間限定のプロジェクトみたいなもの」と、日々改装を続けている。ちなみにパコム、実は腸詰め職人を目指すほどの料理上手なのだが、そもそもこの家はキッチンなし物件。「でもテーブルの上にカセットコンロを置けば十分事足りるし、アウトドア用のバーナーも使えるから問題ないさ。最低限のモノだけで、キャンプするみたいに身軽に暮らすのって、楽しいよ」。そう言いながら、お気に入りのホウロウ鍋でコトコト煮込む山羊肉は、お世辞抜きでウマい。人って僕らが思う以上に、シンプルに暮らせるんだな。味見の後の満足そうな表情を見て、ふとそんなことを思った。
Exterior

Living Room

Kitchen



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手描きのペイントがグラフィカルな〈psultan〉のセラミックプレートは1年前からコレクション中。 -
遊び心のあるモノに惹かれる。マグは北マレの『BOOT CAFÉ』で見つけたピーター・シャイアーのデザイン。
Atelier
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大きな天窓の下を撮影スタジオに。機材の多くは以前のアトリエからの持ち込み。 -
香水やハイジュエリーを撮る際、小道具を自分で作ることも。棚にはこれまでの作品や、花の撮影用にリースしたヴィンテージの花瓶がずらり。
Bathroom

