フード

飲めるインド料理店、御茶ノ水『GOND』には未知なるインディアン・ストリートフードの世界が広がっていた。

5月はこんなお店に行ってきた。

2023年5月29日

photo: Naoto Date
text: Eri Machida

ニューオープンやリニューアルして行きやすくなったお店、新メニューが出た老舗や最近やたらと友達が行っている店など、なにかと気になる飲食店を毎月紹介する連載。

写真左奥が揚げたドーナツをヨーグルトに浸したダヒワダ¥600、手前が1965年から親しまれていることからこの名が付けられているゴンドチキン65¥1,100、右が「サブダナワダ」というタピオカの揚げ物¥680 外はカリッと中はもっちりしている。

 ミールスやビリヤニ、ドーサやバナナリーフカレーなどはもはや定番になりつつあるほど充実している日本のインド料理事情だけど、それが氷山の一角に過ぎないということを認識させてくれたのが、御茶ノ水にオープンしたばかりの『GOND』。

 4月に惜しまれつつ閉店した京橋の名店『ダバ インディア』が業態を変えて移転したお店で、日本であまり知られていない料理を楽しんでほしいという思いから、お酒に合う、インド全土で親しまれている屋台料理を中心に提供している。カレーやタンドリーチキンなどの定番メニューもあるけれど、チャートと呼ばれるインドの軽食や揚げ物、炒め物の各ジャンルから1つずつ選ぶと『ゴンド』の魅力がよくわかる。なかでも外せないのはヨーグルトとスパイスにマリネしたチキンを米粉で揚げて、お酢や赤唐辛子、カレーリーフと炒めた「ゴンドチキン65」という屋台の人気メニュー。食べすすめていくうちにじんわり感じる辛さがクセになる。ジンと焼酎のベースに岩塩やスパイスをブレンドしたチャットマサラが入ったオリジナルレシピのペッパーソルトサワーを一緒に飲めば、爽やかさが加わり、いままで選択肢に浮かばなかったことが悔しいほどインド料理とお酒の相性を実感。この夏はゴンドでインドのストリートな風を浴びよう。

『ダバ インディア』で6年〜15年働いていたシェフたちが調理。北インド、南インドどちらの出身もいるので全エリアの味付けが楽しめる。

インフォメーション

GOND外観

Indian Street Food & Bar GOND

2023年5月12日オープン。メインは屋台料理だが、ミールスやランチセットもある。

◯東京都千代田区神田駿河台3-5-15 火〜金 11:30〜15:00、17:00〜22:00 土日祝 11:30〜15:30、17:00〜21:30 月休

Official Website
https://www.gondtokyo.com/