ファッション
アクセサリーとしての時計を考える。
JEWELER’S & MAISON’S
2023年6月3日

レコードと時計。
photo: Shin Hamada (La Collection, Santos Garbe LM, EAST WEST™ Watch), Takeshi Abe (Cape Cod)
text: Ryoko Iino (La Collection, Cape Cod), Koji Toyoda (Santos Garbe LM, EAST WEST™ Watch)
edit: Koji Toyoda
2023年6月 914号初出
時計は時間を確認するためだけのものにあらず。トップスとパンツと靴。身に着けるアイテムが限られるメンズの装いでは、大事な装飾品としても機能する。それを教えてくれたのが、ジュエラーやメゾンの優雅な名品たち。餅は餅屋と頭を固くしなくてもいいのかも。

〈ベドラム〉デザイナー

BRAND : Van Cleef & Arpels
MOVEMENT : Quartz
YEAR : 1940s
CASE SIZE : 24mm
ニハールさんにとって「唯一の時計」だという〈ヴァンクリーフ&アーペル〉のラ コレクションは、フェイスとベルトを繋ぐエンブレムが優雅。NYのイースト・ヴィレッジのアンティークマーケットでゲットしたもので、ムーブメントはスイス製と、“時計”としても優秀だ。「歴史あるジュエラーなので、時計に興味がない自分にもピンとくる信頼感があったんです。なによりこの金とネイビーの渋い組み合わせはどこにもありません」

『Vinson House』バイヤー

BRAND : CARTIER
MOVEMENT : Automatic
YEAR : 1980s
CASE SIZE : 29×41mm
名作中の名作「タンク」と並び、長い歴史を持つ〈カルティエ〉の「サントス」。なかでも雨宮さんのそれは希少価値の高い’80年代のステンレスケース。「サントス ガルべ」と呼ばれるものだ。「この時代のものは、現行と比べてみてもエッジの効いたケースとブレスレットの組み合わせが魅力。まるでエレガントなシルバーアクセサリーのような雰囲気で、カジュアルからドレススタイルまで品良くカバーできる汎用性の高い一本なんです」

〈BEAMS〉プレスチーフ

BRAND : HERMÈS
MOVEMENT : Automatic
YEAR : 1998s
CASE SIZE : 29×40.5mm
〈エルメス〉を代表するブレスレット「シェーヌ・ダンクル」から生まれた、正方形の文字盤と長方形のケースが特徴的なケープ・コッド。安武さんのドゥブルトゥールという二重巻きベルトのものは、マルタン・マルジェラがデザインしたものだ。「クラック加工をしたような表情のあるベルトなので、ニットなどに合わせることが多いです。普通ベルトと靴の色を統一するのだけど、この絶妙な茶の色は不思議と黒いシューズにも似合います」

『ネイビーブレザーSTORE』オーナー

BRAND : TIFFANY & CO.
MOVEMENT : Automatic
YEAR : 2016
CASE SIZE : 46.5×27.5mm
’40年代の〈ティファニー〉のトラベルクロックを37×22㎜サイズに小さくした「イーストウェスト™」。豪徳寺の古着店『ネイビーブレザーSTORE』の小林さんは、ドレスシャツの手元には決まってこれを嵌めるという。「NYのジュエラーブランドなのを意識して、なるべく〈ブルックス ブラザーズ〉と合わせます。一風変わった横型の文字盤もアールデコ調のアラビア数字もエレガントだから、袖周りがキリッと締まるんですよね」
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